パイロットの安否は? 自衛隊も参加の大演習で戦闘機が墜落 実はイベントで公開してた!?
イタリア軍戦闘機の来日は大丈夫?
記者会見には、多くの地元メディアも参加。当然ながら事故原因についても質問がありました。しかし、発生した翌日の会見であるため、調査は現在も継続中であり、オーストラリア軍の広報担当者は、回答について明言を避けていました。
しかし、当該機は墜落直前まで機体を操縦できたようで、オーストラリア空軍は「高度数千フィートで脱出する際に機体を減速させることができたという情報があり、これは戦闘機の緊急脱出の標準的な手順です。また、パイロットは航空機を建物が密集した地域から離れた場所まで移動させることができました」と説明していました。
なお、事故調査は継続中であるものの、今回の事故は特定の航空機に起因したものと推測されることから、演習参加機のフライトは事故当日こそ全面的にキャンセルされたものの、参加各国どうしで安全に関する協議と手続きを行い、翌日には演習のための飛行が再開されています。
ちなみに、「ピッチ・ブラック2024」に参加したイタリア空軍の戦闘機は、8月6日より日本の三沢基地において航空自衛隊との共同訓練「ライジング・サン24」を実施する予定ですが、今回の事故による影響などは不明です。
ただ、イタリア軍は、事故翌日には派遣した「ユーロファイター」、AV-8「ハリアーII」、F-35「ライトニングII」の飛行再開を決定しており、筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)が翌日の夕刻に基地内で取材していると、夜間演習のために離陸するイタリア空軍の「ユーロファイター」を目撃することができました。
「ライジング・サン24」に関する事故への影響について、日伊ともに2024年7月26日現在、公式の発表は出ていませんが、オーストラリアでは戦闘機自体の飛行と訓練が再開されたのは間違いないようです。
【了】
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info
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