F-16やA-10Cにも搭載!「空対空ロケット弾」復権へ 米軍が戦闘機に再び使い始めたワケ

アメリカ軍が戦闘機に空対空ロケット弾を搭載するようになりつつあります。ただ、空対空ロケット弾は、一度は廃れた装備。それが今ごろになって再び脚光を浴びるようになったのは、どういう理由からなのでしょうか。

高性能→高価格が進む空対空ミサイル

 近年、軍事におけるドローンの存在感は急速に高まっています。偵察、攻撃、輸送など、その用途は多岐に渡り、その低廉なコストと運用性の高さから、各国の軍備において重要な役割を担いつつあります。

 そのようななか、1機あたり数百万円もする高性能な自爆型ドローンは、ほとんど小型の巡航ミサイルのような存在です。最新型では、敵地の奥深く数百km以上にわたって侵入し、精密な攻撃を行う能力を持っています。

 これら高性能な自爆型ドローンの迎撃には、現状、対空ミサイルが多用されています。ただ、数百万円のドローンを撃ち落とすために1発あたり数千万円から数億円もする対空ミサイルを用いるのは明らかに割に合いません。

 とはいえ放置すれば、それ以上の深刻な被害や人命に関わる被害を出す可能性も高まるため、背に腹は代えられず使うパターンが多いようです。軍にとって、ドローンへの対策は喫緊の課題と言えるでしょう。

Large 20240802 01
航空自衛隊のF-2戦闘機。様々なミサイルや爆弾が並んでいるが、向かって右側の2種類のミサイルが空対空誘導弾(画像:航空自衛隊)。

 このような状況下、航空機搭載用の空対空ロケット弾に再び注目が集まっています。これは航空機搭載兵装のAGR-20A「APKWS(Advanced Precision Kill Weapon System)」誘導ロケット弾というもの。構造としては、従来あった空対地用の無誘導ロケット弾「ハイドラ70」にレーザー誘導装置を取り付けたもので、レーザー照射によって目標を精密に攻撃することができます。

 もともと対地攻撃用兵装として開発されたものであり、炸薬量こそ他のミサイルに比べて少ないものの、精度の高い攻撃によって目標に直撃弾を与え、確実に破壊することができる特徴を有します。また市街地での使用においても最小限の破壊で済ませることが可能なため、「コラテラル・ダメージ(戦闘における民間人への被害)」を最小限に抑えた攻撃方法を取りやすくなっています。

【かつて米空軍が運用】異形! これが「ロケット弾100連射の戦闘機」です(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス