青春18きっぷで乗りたい「奇跡の長距離・長時間普通列車」中国・四国編 意外な“直通ロングラン”が!
長距離を走る普通列車は全国的に数を減らしています。2024年夏現在、中国・四国地域ではどのような列車があるのでしょうか。系統分割が進むなかですが、まだ“長距離鈍行”も残っています。
中国・四国の長距離普通列車 2024年夏
「青春18きっぷ」でチャレンジしたくなるような、長距離を走る普通列車は全国的に数を減らしています。2024年夏現在、中国・四国地方ではどのような列車があるのでしょうか。ここでは定期で走る3本の普通列車を紹介します。
予讃線 快速「サンポート南風リレー号」高松―松山
香川県と愛媛県の瀬戸内海沿いを縦貫する予讃線のうち、特急以外で高松・松山の両県都を直通する唯一の列車が、この快速です。その名の通り、岡山-高知間の特急「南風」と接続して高松-高知の移動需要を補完しています。
高松-松山間194.4kmを走るのは、料金不要の普通列車としては四国最長でもあります。1往復が運行され、所要時間は高松16時13分発の松山行きが4時間53分、松山5時53分発の高松行きが4時間30分です。
なお、使用車両の7000系電車はトイレがないので要注意です。
山陽本線・伯備線「1307M」姫路―新見
山陽本線は数年前まで、岡山ー下関など、長距離列車が多かったものですが、今やほとんど系統分割されてしまいました。
一方で、岡山地区の普通列車は岡山駅を中心に、山陽本線や赤穂線と伯備線が直通する運用が数多くみられます。そのなかで唯一、兵庫県の姫路駅から発車するのが、7時31分発の新見行きです。
岡山駅で列車番号が変わり、新見には10時56分着。168.9kmの距離を3時間25分かけて走ります。ただし、所要時間では、平日のみ運転される伯備線 新郷駅(伯備線で岡山県内の北端)6時52分発の赤穂線直通 播州赤穂行きの方が長く、3時間44分です。
山陽本線・日豊本線「5521M」下関―大分
昔は様々な列車が本州と九州をまたいで走りましたが、現在、山陽本線は下関で完全に分断されています。関門海峡を渡る区間は、ほとんどが下関-小倉(もしくは門司)間の区間列車です。
しかし、下り1本、上り2本のみ、九州の日豊本線と直通列車する列車が存在。その下り1本が、最も長い大分行きです。下関発は6時16分、144.7kmの道のりを3時間7分かけて9時23分に大分へ到着します。
【了】
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