令和ちょい前に開通した最新の「酷道」 さすがにマトモでしょ…?→「あの世に一番近い道」でした

長らく不通だった山間部区間が6年前に開通したという国道。新しい道とはいえ、その実態はまさに“酷道”そのものでした。それでもなぜか、道路ファンを惹きつけるのはなぜなのか、実際走ってみました。

真っすぐ歩くことができない道路?

 新俣峠を抜け石川県エリアに入ると、いきなりの急勾配に。道路脇には、かまぼこ状の駒止がありますが、この下はすぐに崖です。しかも、道路全体にバンクがかかっていました。試しにクルマを降りて確認してみましたが、うまく歩くことができないレベルです。

 這うようにクルマに戻り、再びハンドルを握りましたが、この急勾配の道もクルマがすれ違うことができないほどの激セマ幅。まさに手に汗を握りながら、20km/hほどのスピードで何とか急勾配区間を抜けることができました。

 激セマのバンクを乗り越え、「あの世」から生還した気分もつかの間、今度は鬱蒼とした森の中へ。まさに「樹海」と言って良い光もまばらな暗い道で、ここからもまた「あの世」感。もちろん、この樹海の道も幅が狭くクルマがすれ違うことはできません。

 前方からクルマが来ないことを祈りながら、ここでも20km/hほどでなんとか前進すると、こういうときに限って前からクルマがやってきます。仕方なく比較的広い場所までバックし、前方のクルマを通すも、特に挨拶やお礼はナシでした。ドライバーはこの酷道を安全に通り過ぎることだけで頭はイッパイ。他人の義理や情けに期待してはいけないのかもしれません。

 さらに樹海道をゆっくり進み続けると、数キロに1か所ほどのペースで「国道416」の標識が立っていることに気づきました。

 樹海をさまようドライバーに対し「間違いなく416号です」と示してくれているのと同時に、「ひどい道だと思うだろ? でもここはれっきとした国道だ!」というプライドのようなものを感じました。

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福井県側の国道416号線の山間道。つづら折りの道が続きますが、それほど危険には感じません。石川県に入ってからが本番でした(2024年、松田義人撮影)。

 福井県側を出発したのが午後だったため、なんとか日が落ちないうちに国道416号を抜けたいという気持ちもあり、17時を過ぎたところで、少しスピードをあげ前進しました。すると、2車線に入ったと思ったらすぐ1車線に戻る――これを何度か繰り返すこととなり、さすがは酷道と唸らずにはいられませんでした。その後、いよいよ本当に2車線となり、道路にも光が差し始め樹海から抜けることができました。

【ひええ~!】もの凄い急勾配であることが分かる“酷道416号”のバンク(写真)

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