新幹線グリーン車よりも上? ウィラー高速バス“史上最強の4列シート”を体験 座席めちゃくちゃ凝ってた!

スマホいじり放題じゃん!

 この「プライム」で最大の特徴は、なんといってもカノピーでしょう。頭をほぼ完全に覆うほど大型化され、降ろせば他人はおろか、足元くらいしか見えません。

 さらに、カノピー内にはスマートフォン用のホルダーがあり、挟みこむことで固定できます。暗いなかの操作は少しわかりにくいですが、固定すれば手を使わずに動画を見られるなど、便利な器具です。コンセントは窓側が壁面に、通路側が肘掛けにあります。

 座席は、身体の形状がよく考えられていて、横幅が狭いこと以外に不満はありません。枕が上下させられるのもよいと思います。ウィラーの担当者によると「人間の身体の硬さを考慮して、背もたれ、座面、腰部で硬さを変えている」のだそうです。

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頭をほぼ完全に覆う「カノピー」(安藤昌季撮影)。

 鉄道座席の設計について記された『旅客車工学概論』には、最適な座席の硬さを決めるために、体圧を測定したうえで「ある程度固めの方が、疲労が少ない」という記述がありましたが、「座席の位置ごとに最適な硬さにしている」というのは、鉄道でもあまり見られないもので、さすが限られたスペースで快適性を追及する夜行バスの座席だと感心しました。レッグレストも体圧が分散する設計で、一部の新幹線グリーン車を上回ると感じます。

 ちなみにウィラー・エクスプレスのバスの多くにはトイレがないのですが、これは「車内で人が歩き回ると、静粛性が損なわれる」ことなどを考慮したのだそう。緊急時には「スマートフォンからQRコードでトイレ休憩を申請して、バスを停車させるサービスがあるので、活用して頂きたい」とのことでした。

【4列と侮るなかれ!】これが「プライム」の座席です

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