ドローン対策「第二次大戦時のような航空機」をアップデート ウ軍に続いて露軍も使用へ
低速安定性はかなり大事?
レシプロ練習機をロシア軍も投入へ
ロシアの国営メディア「RIAノーボスチ」は2024年8月21日、Yak-52練習機が対UAV(無人機)用に改造されると報じました。
この情報は、ロシア国内の航空機メーカーであるアヴィアストロイテル設計局で同プロジェクトの責任者を務めるドミトリー・モティン氏が語った話とのことです。
ロシアが「特別軍事作戦」と称するウクライナへの侵攻で、ロシア、ウクライナの双方が無人機やドローンを駆使した戦闘を展開しています。
2024年8月に入ってからウクライナ側もモスクワに大規模な自爆ドローンによる攻撃を行ったほか、広範囲に偵察用ドローンを飛ばしており、それらの対策のために同機が選ばれたようです。
Yak-52は、ソ連のヤコヴレフ設計局(現イルクート)により設計され、1979年から生産が開始された練習機です。すでにウクライナ軍が対ドローン用に使用しています。
第二次世界大戦の軍用機に使用されたようなレシプロ(ピストン)エンジン搭載する古い設計で作られた機体ですが、そのエンジンのおかげで低速安定性が高く、ドローンなどを捕捉・追跡するには適しているといわれています。
ウクライナ軍のYak-52に関しては目立った改造がされていませんでしたが、ロシアは同機の後部コックピットに多機能ディスプレイを含む新しい計器機器を設置し、電子戦にも対応した、近代化したレーダーの装備も計画しているようです。
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