創設以来の大改編!? 海上自衛隊「70年の歴史ある大部隊」が次々消滅! 佐世保&呉の地方隊にもメス
2024年8月30日、防衛省の2025(令和7)年度概算要求が公開されました。注目は海上自衛隊の抜本的な組織改編。自衛隊発足とともに立ち上がった歴史ある部隊まで解体される模様です。
自衛隊発足とともにできた歴史ある部隊が消滅
護衛艦隊は1961(昭和36)年9月1日に創設されており、すでに60年以上の歴史があります。なお、隷下の第1および第2護衛隊群はそれより前、自衛隊発足と同じ1954(昭和29)年7月1日に創設されており、今年でちょうど70年の節目の年を迎えています。
掃海隊群も護衛隊群より歴史は長く、その創設は自衛隊発足直後の1954(昭和29)年10月1日(当時は第1掃海隊群)で、やはり今年で70年を迎えます。
ここまで歴史ある部隊名が軒並み消滅するのは、関係者にとってはかなり寂しいことでしょう。ひょっとしたら、元自衛官をはじめとしたOBらの抵抗があったかもしれません。それでも、組織を抜本的に見直したのは、将来を見据えるとそうせざるを得なかった、いうなれば改善の余地があったからだと推察できます。
今後は、いずも型護衛艦へのF-35B搭載による事実上の空母化、そしてミサイル防衛の要となるイージス・システム搭載艦の導入などが控えています。新時代の海上自衛隊へと生まれ変わるためには、今回の組織改編は避けて通れないものだったと筆者(深水千翔:海事ライター)は捉えています。
【了】
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