ウーバーイーツ配達員 “あまり見なくなった?”「やってられるか案件」増加で店側も困惑 一体なぜなのか
クレーム増でマクドナルドが激怒ってホント?
実際に、筆者(山崎 龍:乗り物系ライター)がマクドナルドで働くクルーにハナシを聞いたところ、注文を受けてから作り始めるため、廃棄ロスこそ発生していないそうですが、やはりマッチング率の低下には頭を痛めていると述べていました。
マクドナルドの場合、自社配送の「マックデリバリー」がありますが、その仕事を「Uber Eats」に業務委託する場合、マッチング率低下による顧客からのクレームは、日本マクドナルドに直接入ることになります。こうしたことから「Uber Eats」のマッチング率低下を問題視した日本マクドナルドでは、「Uber Eats」に対して事態の改善を求めたというハナシが漏れ伝わってきています。事実、それを裏付けるように都市部を中心にマクドナルドの配達単価は短距離でも500~600円代へと改善されたとか。
とはいえ、中小零細の加盟店では「Uber Eats」に改善を要求しても無視されることが多く、相変わらずマッチングが成立しないため、せっかく作った料理を破棄するという事態が多発しており、自衛手段としてマッチングが成立してから料理を作り始める店舗が増えています。
しかし、これが配達員のさらなる負担となっている模様です。配達員が店舗に到着しても調理中のため、長いときには10分以上も待たされることになり、時間あたりの報酬減へとつながるわけです。その結果、こうした依頼が重なると時給換算で1000円を割り込むようになります。
悪条件のもとで配達員が以前のような報酬を得ようとすれば、1時間あたりの配達件数を増やすしかなく、そうなると無理をせざるを得ません。その結果、当然のように配達クオリティが下がることになります。8月25日にX(旧Twitter)で話題になった、蓋が外れてあふれたカレーが置き配で届けられたケースなどは、まさしく氷山の一角でしょう。
コメント