「世界最強」戦闘機が日本でデモ!? “精鋭チーム”率いた指揮官が吐露 激務な中にあった意外なやりがいとは

F-22デモチームの指揮官を直撃

「世界最強の制空戦闘機」との異名を持つF-22「ラプター」を広報活動で飛ばすデモチームとは、どのような部隊なのでしょうか。2016年から2017年まで同チームのパイロットだったダニエル・ディッキンソン元少佐(現在は空軍を退役)に、その活動内容を聞いてみました。

「F-22デモチームのパイロットの任務は簡単なことではありません。それはデモフライトの操縦そのものより、デモチームという特別な部隊に関連したことです。私の場合、年間で20か所程度のエアショーに参加しますが、ただ飛ばすだけでなく、デモチームの指揮官として、これらショーのスケジューリングやチームの運営といった事務作業も行います。加えて、一番大変なのは私自身がエアショーパイロットであると同時に、アメリカ空軍の現役戦闘機乗りであるという点。パイロットとしての技量を維持する必要があるため、私には『デモパイロット』と『ファイターパイロット』、2つの異なる任務が課せられているといえます」(ディッキソン元空軍少佐)

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2016年から2017年までF-22デモチームのパイロットと指揮官を務めたダニエル・ディッキンソン少佐。写真は当時のもの(布留川 司撮影)。

 デモチームとして飛ぶエアショーは週末の開催が一般的ですが、ディッキンソン元少佐は平日も基地の飛行隊で、通常の戦闘機乗り(ファイターパイロット)としての訓練もこなしていたそうです。

「たとえば週末にエアショーが終わると、私は当日中もしくは翌日には基地へと戻り、一日休んだ後に飛行隊でファイターパイロットとしての訓練を受けていました。これは、デモチームの任期中でも、命令があれば実戦部隊のパイロットとして任務に就けるようにするためです」(ディッキソン元空軍少佐)

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