「世界最強」戦闘機が日本でデモ!? “精鋭チーム”率いた指揮官が吐露 激務な中にあった意外なやりがいとは

デモパイロットだからこその醍醐味も

 F-22デモチームの任務は、パイロットに対してもある程度負担の大きなものといえそうですが、それでもディッキンソン少佐にはここでしか体験できない楽しみがあるといいます。

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デモフライト後に着陸したF-22のコックピットの中から観客に手を振るディッキンソン少佐(布留川 司撮影)。

「F-22のデモパイロットは、誰でもなれるというわけではありません。アメリカ空軍の『ラプター』乗りの中でも教官資格を持つものでないと無理です。しかも、その中から推薦で選ばれるため、その任務に付けるのはパイロットとして名誉なことだといえるでしょう。また、私自身にとっても民間人やあなた(筆者:布留川 司)のような外国メディアと交流できることは、通常の任務では経験できない極めて楽しいことなのです。私の一番のお気に入りは、フライト後に会場へと戻った際、私のデモ飛行を見た子供たちと会って話すことや、一緒に写真を撮ることです」(ディッキソン元空軍少佐)

 2024年8月現在のF-22デモパイロットはサミュエル・ラーソン大尉となっており、三沢基地航空祭でのデモ飛行が実現すれば同氏が操縦を担当すると思われます。もしF-22のデモ飛行が実現すれば機体や飛行だけでなく、それを操縦するパイロットにも注目してみると面白いかもしれません。

【了】

【圧巻の光景!】三沢基地で実施 日米共同エレファントウォーク 米海軍のレア機も(写真)

Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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