ノズルが動く「世界最強ステルス戦闘機」飛ばすのも難しいの? パイロット激白“操縦のキモ”とは

2024年9月、三沢基航空祭にアメリカ空軍にしかないステルス戦闘機F-22「ラプター」が参加する予定です。同機は、排気ノズルが動くなど高い機動性がウリですが、操縦も相応に難しいのでしょうか。パイロットに聞きました。

F-15やF-16と比べて操縦は難しいの?

 ノズルまで動いて、F-15やF-16などとは別次元の機動性を有するF-22ですが、では操縦も相応に難しいのかというと、そうでもないとか。2016年から2017年までF-22デモチームのパイロットだったダニエル・ディッキンソン元少佐(現在は空軍を退役)によると、意外にもF-22の操縦自体は、他の戦闘機と比較して簡単だと言います。

「私たちファイターパイロットにとって戦闘機の操縦は容易でなければなりません。なぜなら、任務中には敵と味方を常に認識・区別し、戦況を理解し、目標を捕捉して攻撃を加えるまでの様々なタスクをこなす必要があるからです。それらを同時並行で行わなければならないことを考慮すると、『操縦』についてはむしろ簡単である必要があるのです」(ディッキンソン元少佐)

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2016年から2017年までF-22デモチームのパイロットと指揮官を務めたダニエル・ディッキンソン少佐。写真は当時のもの(布留川 司撮影)。

 また、推力偏向ノズルについても、それ自体を操作する特別な装置はなく、操縦装置は通常の戦闘機と同じ操縦桿・スロットル・ラダーペダルの構成になっているそうです。

「推力偏向ノズルはフライトコントロールシステムに統合されており、パイロットの操縦と機体の状況に応じて可動します。これはF-22パイロットの間でよく知られるジョークですが、F-22の操縦は『操作』ではなく『リクエスト』だと言われています。機体を直接操作するのではなく、機体にこう動いてほしいと命令するといった感じです」(ディッキンソン元少佐)

 F-22の高性能なフライトコントロールシステムのお陰で、デモフライトの演技の多くは通常のF-22パイロットでも行えるそうです。しかし、実際にデモフライトを行うには安全に関する特別な注意点があるそうです。

【案外フツー!?】これがF-22「ラプター」の操縦席です(写真)

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