ノズルが動く「世界最強ステルス戦闘機」飛ばすのも難しいの? パイロット激白“操縦のキモ”とは

2024年9月、三沢基航空祭にアメリカ空軍にしかないステルス戦闘機F-22「ラプター」が参加する予定です。同機は、排気ノズルが動くなど高い機動性がウリですが、操縦も相応に難しいのでしょうか。パイロットに聞きました。

デモフライト見てわかった気になるな

 F-22のデモフライトは、その優れた機動性をアピールする形で行われますが、だからといってそこで披露される飛行がF-22の能力のすべてとも限りません。

「F-22のデモフライトはすばらしいものですが、実際の戦闘中にはこのような飛び方はしません。一番の違いは低空でのアクロバット飛行をすることで、通常のF-22パイロットがこのような飛行をする機会はほとんどありません。デモパイロットに選ばれると低空での飛行になれるために多くの時間を割きます」(ディッキンソン元少佐)

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F-22デモチームの支援要員はアメリカ空軍の隊員から選ばれ、チームの名前が入ったツナギを着用していた(布留川 司撮影)。

 ディッキンソン元少佐だけでなく、歴代のF-22のデモパイロットは飛行経験が豊富な教官資格をもつ隊員の中から選ばれるそうですが、低高度でのアクロバット飛行を安全に行うために、改めてデモフライト向けの訓練も受けるそうです。さらに安全対策として、実際にフライトする際は、飛行資格を持つパイロットが安全監視員として地上から展示飛行を監視すると教えてくれました。

 こうして、色々聞いてみるとF-22のデモフライトは戦闘機らしい派手さこそ目につくものの、それを実現するまでには機体の性能だけでなく、それを操縦するパイロットの長いキャリアと地道な訓練の積み重ねが存在していることがわかりました。

【了】

【案外フツー!?】これがF-22「ラプター」の操縦席です(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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