ハマったら辛い!関東の「めちゃ渋滞する橋」6選 回避したくても“他の橋”はあるのか!?
首都圏や近郊の数ある渋滞ポイントのなかで、とりわけ深刻な混雑が発生する箇所に「橋」があります。逃げ道もなくなりがちで、なるべくなら避けたい、でも周りに橋が少なく避けにくいことも。そんな“難所”を紹介します。
バイパスの橋、機能せず 「利根川」
利根川の橋も渋滞ポイントがあります。
新上武大橋(利根川・橋長944.5m)
沿線の市街地で通過交通と地域交通が混交して混雑する国道17号「深谷バイパス」から通過交通を切り離し、埼玉県と群馬県を効率的に結ぶルートとして機能しているのが、前橋市方面へ向かう国道17号「上武道路」です。
この上武道路の群馬県側はここ15年ほどで改良工事が進み、北側の終点である渋川市近くまで片側2車線化が進みました。しかし埼玉県、群馬県の県境前後の区間は、いまだ片側1車線のままです。そしてこの間で利根川を渡る「新上武大橋」は、橋の両岸が共通する経済圏に含まれることもあり、朝夕は長い渋滞に見舞われます。
ただ埼玉県側、群馬県側とも、橋周辺の交通容量には余裕があるため、ときどき止まるような渋滞であっても、通過時間はそれほどかかりません。迂回するよりも、そのまま渋滞で待つほうが現時点では得策です。
栄橋(利根川・橋長273m)
千葉県と茨城県の県境に沿って流れる利根川にかかる橋は渋滞しがちですが、なかでも激しい渋滞が恒常化しているのが、千葉ニュータウン方面と龍ケ崎市方面をつなぐ千葉県道・茨城県道4号の「栄橋」です。
渋滞の原因は、橋そのものが片側1車線で交通容量が少ないことに加え、両岸で交差する川沿いの幹線道路への右折が可能で、右折待ちによる滞留も発生しがちなことです。
また上流の国道6号大利根橋、下流の若草大橋とも10kmほどの遠回りとなり、かつ後者は有料道路であることから、迂回路としては不十分な存在です。新たな橋の建設など、抜本的な対策が求められるところです。
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ここに挙げた橋以外にも、利根川・荒川水系には渋滞しがちな橋が数多くあります。ドライブの際にこれらの川を渡る必要があるときは、地図上での見た目の距離で判断せず、スマホアプリなどで所要時間を確認し、利用するルートを決めるようにしましょう。
【了】
※一部修正しました(9月17日11時32分)。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。
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