「新京成線」はなぜあんなに曲がっているの? 京成になるし、真っすぐにすれば?←これでも「直線化」してきたんです

千葉県内を走る準大手私鉄の新京成電鉄。26.5kmという短さながらも、右に左へとカーブを繰り返す路線として知られています。なぜこのような線形になったのか、それには大きな理由がありました。

あのカーブは「わざと」?

 戦地での鉄道敷設はスピード勝負のため、鉄道連隊ではレール幅600mmという簡易的な軽便鉄道を選択。軽便鉄道の最大輸送距離を180kmと仮定し、それを4つの大隊で建設するために、訓練に必要な距離を45kmと定めました。そして戦地を想定した様々な演習を行うため、あえて急曲線の路線を敷いたとも言われています。

 鉄道連隊の演習線にはいくつかの路線がありました。そのひとつ「松戸線」が、新京成電鉄の基盤となったのです。

終戦後、鉄道連隊の解散を受けて廃止された演習線には路盤が残っていました。これに着目した京成電鉄と西武鉄道(当時は一時的に「西武農業鉄道」を名乗っていた)は、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に鉄道路線開業の許可を申請しました。

 両社は競合しましたが、千葉県内に路線を持つ京成が承認を勝ち取り、1946(昭和21)年8月に鉄道敷設および運輸営業の免許が発行されました。そして同年10月、新京成電鉄として子会社を発足することに。なお申請の際の鉄道名は、新京成電鉄ではなく「下総鉄道」でした。

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習志野市内に保存されている旧鉄道連隊が使用したK2蒸気機関車。軌間600mmの軽便規格が新京成のルーツ(柘植優介撮影)。

 起工式は1947(昭和22)年2月に行われ、旧鉄道連隊の蒸気機関車や100式鉄道牽引車、トロッコなど旧日本軍の車両も用いて建設が進み、同年12月に新津田沼-薬園台間2.5kmが開業しました。電車は京成電鉄から借り入れたそうです。新たに敷かれたレールの幅は、演習線の600mmから国鉄と同じ1067mmに改軌されました。親会社である京成電鉄の当時のレール幅は1372mmでしたが、これが採用できなかったのは、当時の地方鉄道法によるものです。

 その後6期にわたる工事が行われ、1955(昭和30)年に全区間が開業。翌年からは複線化工事も順次進められました。1067mmだったレール幅も、京成電鉄に合わせて1953(昭和28)年に1372mm化、1959(昭和34)年に1435mm化が行われ、現在に至っています。

【もうできてる!?】新京成線改め「京成松戸線」の路線図(画像)

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