「世界最大の飛行機」をはるかに超える!? デカすぎ輸送機の開発は何のため? F-16が6機も積める!
F-16戦闘機を6機も積める!?
ギガウィンドのコンセプトは風力発電所に滑走路を併設し、ラディアのサプライチェーンを「ウィンドランナー」による空路で直接結ぼうというもの。「ウィンドランナー」の最大の特徴は積載容量です。7702立方メートルという容積は、An-225の1300立方メートル、An-124の1160立方メートル、さらにはボーイング747-400の610立方メートルを大幅に上回っています。
ただし、ペイロードに関しては72.57tであり、An-124の150tより劣ります。これは、風力発電用のタービンブレードが非常に大きいにもかかわらず、軽量な物体であることが影響しています。
ラディアはこの輸送機を設計するにあたり、重量ではなく「容積の移動」を重視するとの新たな視点を打ち出しました。このアプローチによって、従来の重量物輸送機との差別化を図ることができるとしています。
さらに、ラディアはこの輸送機の軍事用途にも目を向けています。現在、軍用の大型輸送機の新規生産は滞っているため、「ウィンドランナー」の容量を活かし、軍事物資の輸送にも応用できると目論んでいるのです。
「ウィンドランナー」の貨物室は、最大6機のF-16戦闘機を一度に輸送できる能力があります。つまり4機の「ウィンドランナー」で1個飛行隊分の機体を移動させられるのです。An-225はF-16を4機積載することができましたが、主翼と尾翼を取り外す必要がありました。「ウィンドランナー」ならば分解する必要はありませんので、輸送効率の向上とコスト削減が期待されます。
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