東京のターミナル駅「一番長い地下道」はどこ? 端から端まで歩くとヘトヘト!? やっぱりどこも“ダンジョン”だわ…

深すぎる「新宿」どこまで続くの?

 新宿の地下道は縦横無尽に拡がっています。エリアごとに比較してみましょう。

新宿エリア(東口南北方向)

 新宿駅を中心とした地下の街は、開発の段階が数度にわたるため、各所で迷いやすい構造となっています。

 そのなかで比較的わかりやすいのが、東京メトロ副都心線の工事にともない作られた、都道305号「明治通り」の地下通路です。

 北のE1出口は歌舞伎町に隣接した花園神社近辺、南のE8出口はJR新宿駅の新南口に直結する新宿高島屋の代々木口のほぼ正面となり、その延長は800m弱。丸の内線新宿三丁目駅コンコースと重なる新宿三丁目交差点地下の“十字路”は、いつも混雑しています。

新宿エリア(東西方向)

 新宿エリアの東西方向の地下通路は、西端は都営新宿線/京王新線新宿駅から続く「ワンデーストリート」の終点となるワシントンホテル・都庁第二庁舎の近辺まで、東端は都営新宿線新宿三丁目駅と地下で直結するBYGS新宿ビルまで通じています。ただ、この間を直線的に結ぶ都営新宿線/京王新線の線路に沿って地下通路があるわけではなく、両新宿駅から京王線新宿駅-小田急線新宿駅-JR新宿駅西口-東京メトロ丸ノ内線新宿駅-同新宿三丁目駅-都営新宿線新宿駅という、延長約1.9kmの複雑なルートをたどります。

 通路のほとんどが各駅のコンコースと重なっているため、人の流れは都内の地下通路でも有数です。また都営新宿線/京王新線新宿駅から京王新宿駅方向、JR新宿駅西口から丸ノ内線新宿駅方向は、現在進められている再開発工事の影響もあって分岐がわかりにくく、迷いやすい構造です。ご利用の際は案内看板などに注意を払いましょう。

 なお、これとは別にJR新宿駅の構内にも東西の自由通路が設けられています。

新宿エリア(西口南北方向)

 JR新宿駅西口から北西方向に進む地下通路は、青梅街道の「新都心歩道橋下」の交差点手前で途切れますが、その交差点の向こう側には別の地下通路の入口があります。それが東京メトロ丸ノ内線西新宿駅へのE9出口です。

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E9出口から青梅街道下のタイムズアベニューは2023年開通(乗りものニュース編集部撮影)。

 ここから地下に入ると、通路は西新宿駅改札手前で南方向に折れ、ジグザグに走ったのちに東京都庁の地下に至ります。さらに1フロア分上がり、人工地盤となっている都庁通り下を通ると、都営新宿線/京王新線新宿駅からのワンデーストリートへと連絡します。

 西新宿駅E9出口からワンデーストリートまで、通しで歩くと、約1.3kmです。

【え…!】こんなに長いの!? 各ターミナル駅「地下道の広がり」(地図/写真)

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