宮崎空港の爆発事件で出動! 自衛隊「不発弾処理隊」知られざる活動とは? 気になる「危険手当」も

宮崎空港で突如、爆発した不発弾。終戦から80年近く経ってもいまだ周囲に影響を与え続ける不発弾を処理するための専門チームが陸上自衛隊にあります。彼らは一度も事故を起こしたことない、プロフェッショナル集団です。

高い? それとも安い? 危険な作業の手当はいくら?

 不発弾の処理方法は2種類あり、現地で爆破可能と判断されれば、その場で爆破処理します。もし、爆破不可能と判断されれば、爆弾に取り付けられた信管を除去するなどして、不発弾を安全化します。処理の成功が確認されると、交通規制は解除され、住民も自宅へと戻ることができます。

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動かせないと判断された不発弾は、その場で爆破処理される(画像:陸上自衛隊)。

 信管除去処理の場合、不発弾は自衛隊が回収し保管します。保管された不発弾は、危険性が高い場合は別の安全な場所で爆破処理されますが、危険性が低いものは、処理企業に引き渡して処分してもらうそうです。

 不発弾処理隊の隊員たちは、発見された不発弾の識別や処理方法について、徹底的に議論し、もっとも安全かつ確実な処理方法を導きだすといいます。そのため、処理作業中は、あくまでも淡々と定められた手順で安全確実な作業をするだけだそうです。

 ちなみに、危険と隣り合わせで作業する不発弾処理隊の隊員たちへは、いわゆる危険手当として、「不発弾の信管除去などの最も危険な作業に従事した場合には、日額1万400円」「信管除去など以外の(比較的危険度の低い)不発弾の捜索や発掘などに従事した場合には、日額750円」が支給されます。

 今回、不発弾が爆発した宮崎空港は、太平洋戦争中、旧海軍の赤江飛行場として開設された場所で、過去には周辺で不発弾が発見されています。じつは宮崎空港以外も戦争中は旧日本軍の飛行場として用いられ、戦後、民間空港に転用されている場所はけっこうあります。

 そのため、那覇空港や仙台空港などでも過去不発弾が見つかり、空港を閉鎖して処理作業が行われたケースが多々あります。

 また海に目を転じても、日本の周辺にアメリカ軍と旧日本軍の双方が敷設した機雷が、戦後不発弾になっており、こちらは海上自衛隊の掃海艇や水中処分隊が対応してきました。

 終戦から、もうすぐ80年。年々不発弾の処理件数は減少傾向にあるものの、その数がゼロになるのはまだ先でしょう。日本の地中に眠る不発弾がなくならない限り、不発弾処理隊の奮闘は続きます。

【画像】プロフェッショナルの証 これが「不発弾処理き章」です

Writer:

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

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