12席だけ! 「豪華夜行バス」のパイオニア、運転も神ワザ!? “靴を脱ぐ”運転士の神髄を体感

運転士も靴を脱ぐワケ

 バスは八重洲を出発し、バスタ新宿に向かいました。特筆すべきは運転のスムーズさです。運転士は靴を脱いでいたのですが、これは繊細な運転感覚を維持するため。動き出しはアイドリングのトルク(回転数)だけでクラッチをつないでいるそうで、スムーズで騒音振動が少ない加速を見せます。

 運転についてはこだわりがあり、高速道路では「上り坂でも下り坂でもできるだけ定速を維持し、振動が少ない車線を選んでいる」とのことです。

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運転席(安藤昌季撮影)。

 アクセルはエンジンブレーキで衝撃が発生しないようゆっくり戻し、ブレーキはできるだけ排気ブレーキで済ませて、ブレーキペダルを踏まないようにするとのこと。ブレーキペダルを踏む場合でも、最初はペダルの上部を踏んで強めにブレーキをかけるのがコツだそうです。こうすると慣性の法則から、乗客には重力がかかりにくいのだとか。

 さらに減速が始まったら、足の裏をブレーキペダルの横に接地させ、上から下へと滑らせて踏み込みを弱くし、いつ止まったのか分からないような制動に近づけるのだそうです。

「マイ・フローラ」はバスタ新宿に22時15分に到着。ここで5名が乗車し、バスは満席になりました。でも個室感のおかげで、満員でも圧迫感はありません。

【写真】12席だけの「個室バス」これがマイ・フローラの客室です(写真)

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