12席だけ! 「豪華夜行バス」のパイオニア、運転も神ワザ!? “靴を脱ぐ”運転士の神髄を体感
乗客の大半は徳島駅で下車
停車中に車両の後部にあるパウダールームを利用しました。車幅と同じ広さがある部屋で、造花も飾られています。トイレも設置されていますが、特筆すべきはカーテンが備わり、部屋を仕切れることです。着替えの際にトイレとスペースを分けられる配慮なのだとか。乗務員の接客も丁寧で、ホテル感のあるバスです。
車内が減光されたので眠りにつきます。座席よし運転よしと、運行開始から13年経ちますが、快適性では今なお、高速バスの最上位のひとつだと感じました。
翌朝は6時25分着の徳島営業所向かい側バス停と、30分着の徳島駅前バス停で乗客の大半が下車しました。なお、乗車日は途中の停留所を通過してそのまま終点へ直行しましたが、途中の徳島グランヴィリオホテルバス停には海部交通のバス利用客向けスペースがあり、座席も展示されているそうです。
いつもは利用が多いという阿南駅に近いスマイルホテル阿南バス停を通過すると、定刻より20分ほど早い7時21分に、終点に到着。ここで1名が下車しました。
筆者(安藤昌季:乗りものライター)は取材ということでその後、海部交通の車庫まで行きましたが、到着後すぐに車体を整備し、ピカピカに洗浄している姿勢を見て、リピーターが多い理由がわかったように感じました。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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