「横浜から“秩父”へ行けるんですか!」 西武Sトレイン“最長系統”のイマ 8年目でも“知る人ぞ知る”6路線直通

素通りしない「通過駅」なぜ?

 元町・中華街から乗ったのは10人未満で、先頭の1号車は筆者(大塚圭一郎)を含めて2人だけ。みなとみらい、横浜両駅でも乗る人はまばらなまま、東急東横線へと進みました。

 次の停車駅の自由が丘も乗車はわずか。1号車は筆者を含めて3人だけが乗り、ほぼ空気を運んでいる状態です。

 その間、Sトレインは「通過駅」であるはずの菊名、武蔵小杉、中目黒の3駅でもドアは開閉しないものの、いったん停車します。理由は、Sトレインが東横線内で保安装置上、種別が「特急」扱いになっているため。ゆえに、特急停車駅は素通りできないそうです。

 なお、同じように「通過駅」と位置付けられた小竹向原では東京メトロから西武鉄道への乗務員交代のため、練馬では保安装置の切り替えのためにそれぞれ止まりました。

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「Sトレイン」として運用中の西武鉄道40000系の車内(大塚圭一郎撮影)。

 西武池袋線に入って最初の停車駅である石神井公園では1号車に11人も乗り込み、一気に賑やかな雰囲気となりました。これは、先に述べたように西武秩父線開通55周年記念イベントの開催日で「親子鉄」らが乗ったからで、運転席の後ろにかぶりつく親子も目立ちました。

 1号車には所沢で8人、入間市で7人、飯能で6人それぞれ乗り込み、途中で降りたのは2人だけ。1号車は、飯能と終点の西武秩父の間で乗車率が約87%に達し、Sトレインが平日も運行されている西武線内では比較的堅調なのを見せつけました。

 ただ、土休日の特色である副都心線、東横線、みなとみらい線からの乗車は振るわず、宝の持ち腐れなのは否めません。

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