『ガンダム』の軍用機なぜ古臭い? 戦いに不向きなデザイン「窓なんて飾りです」の意図も

日本を代表するロボット作品『機動戦士ガンダム』には多くの軍用機が登場しますが、そのほとんどが古臭いデザインです。その理由のひとつが窓枠の多いキャノピーではないでしょうか。しかし、実は大きな意味がありそうです。

そもそも窓は「外見る用」じゃない!?

 現行の技術でも、シャープはガラスのように見える物体に情報を掲示して、モニターとしても使える「透明ディスプレイ」技術を確立しています。また、シンセイコーポレーションも「透明フィルム型LEDビジョン」として、窓ガラスをデジタルサイネージ化したうえで、フレシキブルに曲げられる製品を出しています。

 ガンダムの航空機にもこのような「窓ガラスに見えるモニター」が標準装備されていて、死角からの敵接近などに対してキャノピーの一部がモニターへと自動的に切り替わり、実質的な360度視界を実現しているのかもしれません。

 宇宙世紀では長年、航空機及び航宙機でそうした技術的蓄積を実現してきたからこそ、不安なくMSで「ガラス越しに外が見えないコックピット」を実現できたのではないでしょうか。

 なお、キャノピーに多くの枠がある理由については、「ここにはこの情報が掲載されます」という区分けを視覚的に整理し、パッと見でわかりやすくするために、あえて枠を設けることで区分けしていると筆者は考えます。

 そうした技術がさらに進化した結果、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の「ガンダムNT-1 アレックス」では、「360度全天周囲モニター・リニアシート」が試作・搭載され、これによる良好な視界の確保が確認されたからこそ、以後のガンダム世界ではコチラがメインになったのではないかと、筆者は想像する次第です。

【了】

【邪魔だから窓いらねえ!】これが、先祖返りしてしまった戦闘機です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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