最古の地下鉄・銀座線はなぜ「3号線」なのか 路線番号と開業順が合わない理由は単純だけどややこしかった

東京で最初に開通した地下鉄は、営団(現・東京メトロ)銀座線です。しかし、都市計画では「3号線」とされています。なぜ、地下鉄の草分けである銀座線が、「1号線」ではなくま「3号線」なのでしょうか。

「1号線」は銀座線ではない

 地下鉄は都市計画に基づいて整備されており、路線ごとに番号が割り振られています。ひと昔前の話になりますが、開業当初の都営大江戸線は「12号線」、建設中の副都心線は「13号線」と呼ばれていたことを覚えている人も多いでしょう。

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東京メトロ銀座線(画像:写真AC)。

 東京メトロの地下鉄9路線は、計画・建設中を除いて番号で呼ばれることは多くありません。日本初の地下鉄である銀座線は、丸ノ内線が開業するまで単に「地下鉄」と呼ばれていましたが、1954(昭和29)年の丸ノ内線開業に合わせて「銀座線」と命名。その後も路線開業にあわせて路線名を決めてきました。

 さて、そんな日本初の地下鉄・銀座線は3号線ですが、1号線は1960(昭和35)年に開業した都営浅草線です。2号線は1961(昭和36)年に開業した日比谷線、4号線は丸ノ内線、5号線は1964(昭和39)年に開業した東西線なので、路線番号と開業順序は一致しません。

 ただ全く関係ないとも言えません。6号線は1968(昭和43)年開業の都営三田線、7号線は1991(平成3)年開業の南北線、8号線は1974(昭和49)年開業の有楽町線、9号線は1969(昭和49)年開業の千代田線、10号線は1978(昭和53)年開業の都営新宿線です。

 続いて11号線は1978(昭和53)年開業の半蔵門線、12号線は1991(平成3)年開業の都営大江戸線、13号線は2008(平成20)年開業の副都心線です。こうして見てみると、1~5号線は1960年代前半までに、6~10号線は南北線を除いて1960年代後半から1970年代後半、10~13号線は1970年代後半以降に開業したことが分かります。

 地下鉄は路線単体ではなく路線網として計画されます。つまり1~5号線、6~10号線、11~13号線がそれぞれグループになっているのは、それぞれ計画された年代が異なるからです。詳しく見てみましょう。

 東京の地下鉄計画は1920(大正9)年、東京市区改正委員会の議論を経て東京市が発表した東京市告示第2号「東京市区改正設計高速鉄道網」に始まります。7路線からなる路線網は、1~4号線が都心を経由する貫通線、5~7号線が都心止まりの放射線で、それぞれ品川から時計回りに番号が振られています。

 続いて1925(大正14)年に発表されたのが、内務省告示第53号「東京都市計画高速度交通機関路線」です。関東大震災の復興事業にあわせて5路線に再編し、同様に品川から時計回りに1~5号線とされました。渋谷から3号線、新宿から4号線、池袋から5号線が出ていることからも分かるように、現在の地下鉄網はこの計画をルーツにしています。つまり1~5号線の路線番号は、単に位置関係から割り振られただけなのです。

【図解】どんどん変わった東京の地下鉄計画と路線番号を見る(画像)

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