どう見ても「ローソンにしか見えない駅」があったのですが… これは駅なのでしょうか?

岐阜県の長良川鉄道に、「ローソンにしか見えない駅」があります。「見た目がローソンに似ている」というわけではなく、“ローソンそのもの”なのです。

駅の管理や防犯面でもメリット

 駅の北側には岐阜県道58号線が通っており、沿道にはロードサイド店舗も多くあります。コンビニ前の駐車場に出入りする車も多く、鉄道よりはクルマを利用して来店する人が多い印象。駅から南に0.5kmの場所には岐阜県立関高校があり、学生の利用もあるようです。

 関口駅はもともと、1952年12月に長良川鉄道の前身である国鉄越美南線の駅として開業しました。1986年12月、越美南線が第三セクターの長良川鉄道に移管されました。

 駅は当初、喫茶店が併設された駅舎でしたが、その店舗が閉店した後、長良川鉄道が跡地の事業者を募集。そこでローソンが出店することになり、出店に合わせて駅舎も建て替えられ、2013年8月、コンビニと駅舎を兼ねる現在の建物になりました。

 ローソンと一体化した駅は、かなり珍しい存在ですが、高知を走る路面電車「とさでん交通」の後免町停留場も、ローソンと一体化された構造になっています。鉄道事業者にとっては、利用者に対するサービス向上だけでなく、駅の管理や防犯面でもメリットがあり、本物の「マチのほっとステーション」となっているようです。

 長良川鉄道の観光名所である郡上八幡に行くなら、乗り降り自由のフリー切符を片手に、関口駅で途中下車するのも良いでしょう。ちなみに、関口駅から0.8km離れた場所には、「美濃の法隆寺」と言われる新長谷寺もあり、徒歩で約10分ほどです。

【画像】驚愕!これがどう見ても「ローソンにしか見えない駅」です

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