伊豆諸島航路で唯一の「フェリー」に乗る マイカーそのまま運べます! 中身は大型客船並み!?

波の高さによっては立ち寄れない島も

 航海船橋甲板には、一等室以外はトイレがないので、特二等室の乗客は階段の上り下りが発生する点も不便でしょう。ただ、航海船橋甲板からの眺望を独占できる楽しさはあります。

 先述の通り485tの船なので、停泊時でも少し揺れました。エンジン音は横になると感じる程度。9時30分に出港すると、揺れが大きくなりました。

 ただ乗組員の話では「普段より揺れています」とのこと。とはいえフィンスタビライザーの効果か、歩けなかったり酔ったりするほどではありません。筆者は船酔いの経験がありませんが、「酔われるお客様もいらっしゃいます」とのことでした。

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2階甲板から(2024年11月、安藤昌季撮影)。

 当日は晴天でしたが、小さな船では波の高さに気を使います。「波が高いと接岸できないため、欠航する可能性が出ます。神津島は港が2つあるので欠航しにくいですが、それ以外の島は立ち寄れないこともあります。11~3月は欠航が増えますが、それでも1割くらいです」と乗組員。東京都港湾局の「伊豆諸島の現状」によると、「フェリーあぜりあ」が立ち寄る島で最も就航率の低い利島では、5年間平均で82.8%ですが、ほかの島は90%以上でした。

 朝食代わりにカップ麺の自販機を利用しました。「天ぷらうどん」はなかなかの美味でしたが、スープを捨てる場所がないので注意が必要です。また二等室と特二等室の乗客だと、カーペット敷きでテーブルはないので、エントランスでの立ち食いが必要かもしれません。乗船前に弁当類が買えるなら持ち込みもありです。

【写真】他社の特等室並み! これが「あぜりあ」一等室です

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