伊豆諸島航路で唯一の「フェリー」に乗る マイカーそのまま運べます! 中身は大型客船並み!?

下田港と伊豆諸島を結ぶ神新汽船の「フェリーあぜりあ」は、わずか495tながら、ショアランプウェイでの車両搭載や大型客船並みの一等室など、見どころ豊富。7時間の船旅を紹介します。

伊豆諸島唯一のフェリー

 伊豆諸島に立ち寄る旅客船舶で唯一の“フェリー”が、神新汽船が運航する「フェリーあぜりあ」です。フェリーは乗客と車両を運搬でき、マイカーでそのまま乗船が可能です。

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神新汽船の「フェリーあぜりあ」(2024年11月、安藤昌季撮影)。

 伊豆諸島へはほかに、東京などから東海汽船の中型貨客船が就航しており、例えば「さるびあ丸」は総トン数6099tもありますが、港からクルマを走行させて船内に収納できません。

 一方「フェリーあぜりあ」は、総トン数495t、全長63m、全幅12.6m、航海速力15.2ノット(約28.1km/h)と小型の船体ながらフェリーです。遠洋マグロ漁船と同じくらいのトン数ですが、乗用車10台の搭載能力を持ちます。

 この船は伊豆半島の下田港から、神津島、式根島、新島、利島(火・金・日曜日は順番が逆。水曜日運休)を巡り、下田港に戻ります。所要7時間と長時間航海するため、小型船ながら設備も充実。その特色を見ていきましょう。

「フェリーあぜりあ」が下田港を出港するのは午前9時30分です。筆者(安藤昌季:乗りものライター)はクルマの積み込みを見るために、8時10分に下田港の神新汽船のりばに到着しました。昔の国鉄の駅のような風情ある建物で、電話で予約したきっぷを対面式の窓口で購入します。

 船は港に横付けされていました。前甲板のクレーンと、左舷船尾にそびえ立つショアランプウェイは迫力があります。ショアランプウェイとは、船と港の岸壁とのあいだに展開する架橋型出入口のことです。筆者が眺めていると、ショアランプ部分が可動し、港と船内とを結ぶ道となりました。乗用車と軽トラックが走行して船内の車両搭載区画に入っていきます。

 クルマの積み込みと並行して、前甲板からはクレーンでのコンテナ積み込みも行われます。離島では特に悪天候時、船が着岸できないと生活物資が不足することもあるため、重要な作業です。

【写真】他社の特等室並み! これが「あぜりあ」一等室です

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