巨砲積むのに弱そう!? 激レア「攻撃力に全振り」戦車なぜ誕生? パッと見 “チョロQ”

フィンランドは第二次世界大戦中、ほぼ単独でソ連と戦っていました。そのようななか、不足する機甲戦力を少しでも強化しようと、独自の戦車「BT-42」を作ります。ただ、この戦車、見た目がかなり異形でした。

ソ連戦車に英国製の大砲を合体!

 フィンランドはBT-7を53両鹵獲していました。そこで、同戦車の車体には手を加えず、砲塔のみを改造して中口径野砲が搭載されることになりました。

 選ばれた野砲は、イギリス製のQF4.5インチ榴弾砲です。同砲は口径114.3mmの野戦用榴弾砲で、1908年に制式化され、第1次世界大戦で多用されました。その後、冬戦争に際してイギリスから24門がフィンランドに供与されたほか、中古兵器としてスペインからも30門を購入していました。

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フィンランドが鹵獲した多数のソ連戦車。(画像:フィンランド国防省)。

 こうしてソ連の戦車にイギリスの砲を組み合わせたフィンランド独自の戦車が誕生することになったのです。ただ、あまり大掛かりな改造は時間的にもコスト的にも割に合わないため、砲塔リング径の拡張などは行わず、あくまで砲塔形状を変えるだけに留められました。とはいっても、砲塔底部や前部の一部はそのまま残し、そこに大きな榴弾砲を収めるための箱型戦闘室を追加接合する方法で造られています。

 なお、ほとんどの戦車には、戦闘中に車内に充満する砲や機銃の発砲煙を車外に排出するためのベンチレーターが備えられていますが、BT-42にはそれがありません。そのため、砲塔の後部には大きな観音開き式の扉が設けられていました。

 これは、敵弾が心配される直射戦闘時は無理ではあるものの、連続する間接砲撃時などは、操砲時の利便性と弾薬補給の容易化などといった目的で開放されることが多かったようです。

【頭でっかち!】フィンランド独自戦車「BT-42」を色んなアングルから(写真)

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