『ガンダム』世界が現実に!? もはや「宇宙ケーブルカー」大手ゼネコンが語った建設期間は「意外と短い?」
ロケットやスペースシャトルよりも手軽に安全に宇宙に行ける乗りものに「宇宙エレベーター」があります。フィクションかと思いきや、建設大手の大林組では、しっかり研究を進めているとか。担当者にハナシを聞きました。
エンタメ世界では当たり前の乗りもの
2024年11月18日から22日まで、東京の日本橋でアジア最大級の宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2024」が開催されました。
そこには様々な企業が出展していましたが、なかでも目を引いたのが建設大手の大林組が構想する「宇宙エレベーター」です。
人間が宇宙まで行く乗りものといえばロケットやスペースシャトルが代表的ですが、大林組は、より簡単に誰もが利用できる手段として宇宙エレベーターを挙げていました。
宇宙エレベーターは「軌道エレベーター」とも呼ばれる乗りものです。その名称が示すように、地上から宇宙空間まで全長9万6000kmのケーブルを伸ばし、そこにエレベーターを設置して地上と大気圏外を手軽に行き来できるようにするものです。まさしく、ビルなどの高層建築で日常的に用いられているエレベーターを、サイズアップしたものといえるでしょう。
ケーブルの途中にはステーションと呼ばれる人間が滞在できる施設が設けられ、そこでは人間が長期滞在することも可能です。
これまで、宇宙エレベーターは実現していませんが、宇宙まで伸びる建造物という壮大なアイディアは人々の興味を引き続け、映画やアニメ、小説、漫画、ゲームなどといったエンターテインメント作品にたびたび登場しています。近年の作品では人気アニメ『機動戦士ガンダム00』や『ガンダム Gのレコンギスタ』、TVゲームでは『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』などに登場しており、作中の世界観を左右する重要な存在として使われています。
そんな架空の存在ともいえる宇宙エレベーターを、大手建築会社の大林組が真剣に検討しているというのは注目すべきことだといえます。実現すれば人類史に残る建造物となるものを、一体どのように作り上げていくのでしょうか。担当者にハナシを聞きました。
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