『ガンダム』世界が現実に!? もはや「宇宙ケーブルカー」大手ゼネコンが語った建設期間は「意外と短い?」

ロケットやスペースシャトルよりも手軽に安全に宇宙に行ける乗りものに「宇宙エレベーター」があります。フィクションかと思いきや、建設大手の大林組では、しっかり研究を進めているとか。担当者にハナシを聞きました。

想定される建設期間は驚異の長さ

 今回の大林組の展示によると、2025年に宇宙エレベーターの地上施設であるアース・ポートの工事を始めた場合、2030年に最初の作業用ロケットを打ち上げ、2050年には静止軌道ステーションの供用開始が想定されるとのこと。ちなみに、日本屈指の巨大建築物といえる青函トンネルの建設期間は26年なので、ほぼ同等といえるでしょう。コストは、施設すべての建設費用が10兆6600億円と推計されていました。

 なお、本計画に必要な新技術は、ケーブルのカーボンナノチューブ以外にも多岐に及んでおり、展示でも「宇宙エレベーターの実現に向けては、多くの課題の解決に向け世界中の英知を集結することが求められます」と説明していました。担当者も宇宙エレベーターの実現には「技術的ないくつものブレイクスルーが必要」と述べていたことから、実現はまだまだ先のようです。

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宇宙エレベーター建設構想の展示パネル。構想段階ではあるが、建築方法や工期を想定しているのが大手建築会社らしいアプローチであった(布留川 司撮影)。

 しかし、もし実現した場合、このエレベーターは宇宙への移動手段だけでなく、その他の用途にも利用できます。ステーションで太陽光発電を行えればエネルギー問題の解決にもつながるほか、研究・生産設備を設置することで科学・産業界にも役立つことでしょう。

 また、重量物を軌道上まで上げることができれば、現在主流のロケット打ち上げも不要となるため安全性も格段に向上するほか、より大きく重い構造材の宇宙への運搬も可能になります。その結果、他惑星への宇宙進出の拠点にもなるでしょう。このように、宇宙エレベーターは人類にとっての重要なインフラとなる可能性を秘めているのです。

 エンタメ界での知名度とは裏腹に、その壮大な規模ゆえに現実感の薄い宇宙エレベーター計画。前述したように現時点では具体的な建設の予定はありませんが、その研究は各所で進められています。そのため、将来的には人類が成し遂げた最大の建造物として実現する日が来るかもしれません。

【了】

【図だとわかりやすい!】これが宇宙エレベーターの構成図です(イメージ)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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1件のコメント

  1. 軌道エレベーターを作ると地球の自転が遅くなって止まってしまうので史上最大の環境破壊になってしまうでしょう

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