「ルパン三世」が愛したフィアットはどれ?「全部同じじゃないですか!?」よく見ろ! 見分けるコツは
『ルパン三世 カリオストロの城』での活躍により「ルパン三世の愛車=バニライエローのフィアット500」のイメージが固まりました。ただ、同車には様々なモデルがあります。彼が乗り回したのは、一体どのモデルなのでしょうか。
ルパン三世のフィアット500はどのモデル?
そもそも、ルパン三世がフィアット「500」に乗るようになった理由は、それまで愛車として設定されていたメルセデス・ベンツ「SSK」の作画が手間かかるうえ、絵を動かせるアニメーターもごくわずかしかいなかったのが原因でした。こうした問題を解決するために、演出家として途中参加した宮崎さんの発案で、大塚さんの愛車であったフィアット「500」に白羽の矢が立ったのです。
意外な経緯でルパン三世の愛車となったフィアット「500」ですが、実はこのクルマは1957~1975年の生産期間に数回のマイナーチェンジとモデルの追加が行われています。古い順から挙げてゆくと、「プリマ・セリエ」「500D」「500F」「500R」の4モデルが存在し、さらにステーションワゴンの「ジャルディニエラ」とライトバンの「フルゴンチーノ」がありました。
これだけモデルがあると、ボディ形状が異なるワゴンとバンは除くとして、ルパン三世の愛車はどのモデルになるのでしょうか。
『ルパン三世』の映像を検証すると、まず1957年に登場した「プリマ・セリエ」ですが、このクルマは以降のシリーズとは異なり、フロントマスクのヘッドランプ下はエアインテークであるほか、ドアが逆ヒンジの前開きで、キャンバストップが後席頭上まで大きく開く形状(トランス・フォルマービレ)なので、ひと目で違うとわかります。
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