「ルパン三世」が愛したフィアットはどれ?「全部同じじゃないですか!?」よく見ろ! 見分けるコツは

『ルパン三世 カリオストロの城』での活躍により「ルパン三世の愛車=バニライエローのフィアット500」のイメージが固まりました。ただ、同車には様々なモデルがあります。彼が乗り回したのは、一体どのモデルなのでしょうか。

最終型はフロントマスクが違う!

「プリマ・セリエ」の改良型として1960年に登場した「500D」はどうでしょうか。このモデルの改良点は主にメカニズムで、排気量が479ccから499.5ccへと拡大され、これに伴い最高出力も15psから17.5psへと向上しています。

 ただ、外観上の違いはヘッドランプの下に小さなランプがつき、リアに大型コンビランプがつく程度で、他の特徴は「プリマ・セリエ」と同じ。なので、これも違います。

 イタリアの法規改正に合わせて1965年に誕生した「500F」は、ドアが後ろヒンジの一般的な開き方となり、ボディパネルの構成が見直されたことで、フロントウィンドウが横方向に大型化され、キャンバストップは前席の頭上だけが開く構造(テッド・アプリービレ)なので、ルパンのフィアット「500」 と特徴が一致します。

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ルパン三世の愛車としてお馴染みのフィアット500は、1957~1975年の生産期間に数回のマイナーチェンジを施しており、細部の意匠は各々わずかに異なる(山崎 龍撮影)。

 残るは1968年に追加された装備を充実させた上級仕様の「500L」と、1972年に登場した最終生産型の「500R」ですが、どちらもフロントマスクがルパンのフィアットとは異なるほか、「500L」は内装の意匠まで違うので、これらも除外できるでしょう。

 実際にモチーフとなった大塚さんが所有していたフィアットは、当時の正規ディーラーだった西武自動車から購入した「500F」だったそうです。そう考えるとルパンの愛車は「500F」と考えて間違いありません。

『ルパン三世』ファンの中には、旧車のフィアット「500」を購入し、アニメと同じバニライエローに塗り替えて忠実なレプリカを作って楽しんでいる人もいます。

 こうした観点から、もしルパン三世仕様のフィアット「500」に乗りたいのであれば、ベースとして選ぶのは「500F」、あるいはフロントマスクのエンブレムの交換を前提として、内外装のデザインが近い「500R」を選び、相応の改造を施すのが一番の近道といえそうです。

【了】

【けっこう違う…】これがルパン三世が愛した「フィアット500」です(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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