一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル

日本初のフルフラットバス。

量産がスタートした「エルガEV」

 いすゞは2024年11月25日、5月に発売を開始したバッテリーEV(BEV)フルフラット路線バス「エルガEV」の量産がスタートしたと発表しました。

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2023年の「ジャパンモビリティショー」で展示されたエルガEV(乗りものニュース編集部撮影)。

 同日には、車両の製造を委託するジェイ・バスにて量産第一号車の完成を祝うラインオフセレモニーが開催されました。ジェイ・バスはいすゞと日野が50%ずつ出資し、2002年に設立されたバス製造会社となります。

 量産スタートに際し、いすゞ 営業部門VPの川崎泰介さんは「市場が待ち望んでいた国内初のBEVフルフラット路線バスがラインオフできたことを大変うれしく思います」と述べました。

 同車両の大きな特徴が、車内後部の段差をなくして床をフルフラット化し、高齢者や身体障がい者に配慮した設計にした点です。後輪の駆動軸であるリアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「インアクスルモーター」を採用することでバリアフリーを実現しました。

 また、従来のディーゼルエンジンモデル「エルガ」と同等の動力性能を確保しながら、路線バスで使用される航続距離をカバーしてているそうで、国内主流の350Vで充電できる高電圧バッテリーを採用し、3.2時間で、20%の残量から80%まで充電できます。

 なお、動力となっておる屋根上と車体後部床下の2か所に配置されたリチウムイオンバッテリーは、災害時には救援車として、電力を取り出す外部給電機器と接続し、家電機器などに電力供給が可能です。

【了】

【おお、まっ平だ!】これが、「エルガEV」の車内です(写真)。

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