地下鉄延伸・BRT整備に続き検討されたのは… 仙台市の北へ基幹交通を 計画案が公表に
泉中央駅までのアクセスを考えます。
富谷市地域公共交通活性化協議会にて
宮城県仙台市の北隣に位置する富谷市は、2024年11月27日(水)に富谷市地域公共交通活性化協議会を開催しました。この会は、持続可能な地域公共交通を確保するための計画策定にあたり、広く意見を求めるものです。
市が抱える課題のひとつに、富谷市と仙台市の泉中央駅を結ぶ広域交通の改善・強化が挙げられました。「市外へ移動しやすい交通環境の実現」を目指したい考えです。両地点を速達性、定時性の高い移動手段で結ぶことを想定します。富谷市明石台地区から泉中央駅までは、直線距離で約4kmです。
2022年度には地下鉄の延伸が検討されています。明石台地区までのあいだに中間駅を1つまたは2つ設置することを想定し、その概算事業費を354億円から451億円と見積もっています。
翌2023年度にはBRT(バス高速輸送システム)の整備が検討。明石台地区~泉中央駅間に専用地下道を整備しEVバスを走行させた場合、その概算事業費は85億円から208億円と見積もられています。なお、泉中央駅に地下バスターミナルを整備するケースと、既存のバス停を活用するケースで試算しています。
そして今回、新たに検討されたのが都市型の自走式ロープウェイです。市は「ロープウェイは空中を通るため、都市空間を有効活用し、地上の交通渋滞を避けることができます」とメリットを説明します。2021年4月には横浜市都心部で、常設の都市型ロープウェイとしては日本初となる「YOKOHAMA AIR CABIN」が運行開始しています。
市は「基幹公共交通軸について、様々な視点から引き続き事業化に向けた検討を行います」としています。
【了】
コメント