新・青春18きっぷ「3日間用でいける“北限”」とは? オプション券ほんとに使える? 存在する“限界突破テク” 【東京―北海道編】

2日目は「新青森から北海道日帰り旅」が必須

 2日目。「青春18きっぷ」の「北海道新幹線オプション券(4500円)」を利用できる木古内停車の北海道新幹線は、新青森7時56分発の「はやて93号」、9時51分発の「はやぶさ1号」が候補になります。「はやて93号」なら函館着が10時12分、「はやぶさ1号」なら函館着は12時21分です。

 これがルール改定前は、青森から津軽線で蟹田へ、蟹田から代行バスで奥津軽いまべつ駅に行く必要があったため、青森を6時16分発の津軽線に乗車する必要がありました。ルール改定のおかげで青森泊なら駅近くの朝市などを覗いてから、新青森へと向かうこともできそうです。

 ただ、この時点で3日目の帰路を考えておく必要があります。3日目に東京へ戻るには、奥羽本線始発列車での青森・新青森発が必要となるため、2日目は新青森からの北海道日帰りが必須です。

 帰路の「北海道新幹線オプション券」を使用できる最終の移動は、函館を19時25分発の道南いさりび鉄道で木古内に20時31分着、20時56分発の北海道新幹線「はやて98号」で新青森21時45分着(または木古内で途中下車をして「はやて100号」新青森22時59分着も可能)です。

 このため、新青森や青森に2泊でホテルを確保しておけば、北海道へは身軽な荷物で行ってくることができるようになります。

函館滞在なら実に9時間確保可能 だがそれでいいのか!?

 では、2日目の北海道で何ができるでしょうか。

「北海道新幹線オプション券」を利用すると、函館の到着が10時12分、函館発の最終が19時25分で滞在時間が9時間以上もあります。

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青函トンネルをゆく北海道新幹線(画像:写真AC)。

 実は「北海道新幹線オプション券」の新ルールでいちばんの恩恵があるのが、函館からの復路です。北海道新幹線の奥津軽いまべつで下車が必要だった改定前は、函館13時36分発の道南いさりび鉄道に乗らなければ、青森まで戻ることができませんでした。ルール改定により実に6時間もの余裕が生まれたことになります。

 この9時間以上という滞在時間を函館観光に終始してもいいのですが、それでは「青春18きっぷ」の2日目をほぼ無駄にしていることにもなります。そこで、函館本線でどこまで北上できるかを考えてみます。

【えー…】これが「18きっぷ3日用+オプション券」で行ける北海道の“限界”です(地図/写真)

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