鉄道車両の前面に衝突対策クッション 進む標準装備化

近年はシカなどの野生動物が増加傾向にあるとされ、山間部を走る鉄道路線ではその衝突対策が大きな問題です。そうしたなか、JR東海はあるシカ対策装置の標準装備を進めています。

発想を転換したJR東海のある装置

 そうした状況のなかJR東海が採ったのは、ある意味原始的な対策でした。列車の前面下部にある「スカート」と呼ばれる部分に「衝撃緩和装置」、簡単に言ってしまえばスポンジゴム製のクッションを装着。シカと衝突しても、このクッションでシカを線路外へ押し出してしまおう、というものです。

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「衝撃緩和装置」が設置されたJR東海のキハ85系車両。特急「ワイドビュー南紀」(名古屋~紀伊勝浦)に使用される。

 シカとの衝突では、しばしば車両の下にシカを巻き込んで部品を破損したり、死骸の処理に時間を要することがあり、それが大きな問題になっています。

 そこで線路へシカを侵入させないのではなく、侵入され衝突しても被害を拡大させない方向に発想を転換。列車の前面にあるスカートにクッションを設置し、シカと衝突した場合はその衝撃を吸収。合わせてシカを線路外へ押し出すようにした、というわけです。

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