鉄道車両の前面に衝突対策クッション 進む標準装備化
発想を転換したJR東海のある装置
そうした状況のなかJR東海が採ったのは、ある意味原始的な対策でした。列車の前面下部にある「スカート」と呼ばれる部分に「衝撃緩和装置」、簡単に言ってしまえばスポンジゴム製のクッションを装着。シカと衝突しても、このクッションでシカを線路外へ押し出してしまおう、というものです。
シカとの衝突では、しばしば車両の下にシカを巻き込んで部品を破損したり、死骸の処理に時間を要することがあり、それが大きな問題になっています。
そこで線路へシカを侵入させないのではなく、侵入され衝突しても被害を拡大させない方向に発想を転換。列車の前面にあるスカートにクッションを設置し、シカと衝突した場合はその衝撃を吸収。合わせてシカを線路外へ押し出すようにした、というわけです。
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