新幹線を悩ませる財源問題 なぜ東海道は5年で完成できたのか

各地で新幹線の建設が進められていますが、なぜなかなか開業しないのでしょうか。またなぜ東海道新幹線は5年で完成できたのでしょうか。そこには戦中のある計画や、ある人物の策がありました。

長野から金沢まで18年

 現在、新幹線の建設が北海道新幹線と北陸新幹線、九州新幹線長崎ルート(以下「長崎新幹線」)で行われています。

 北海道新幹線は、2015年度にまず新青森~新函館北斗間が開業します。しかし札幌まで到達するのはその20年後、2035年度の予定です。

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商店に貼られていた北海道新幹線の建設促進を求めるポスター。北海道木古内町で2007年2月撮影。

 北陸新幹線は、1997(平成9)年に高崎~長野間が開業してから18年後の2015年3月14日に金沢へ、その先の敦賀(福井県)まではさらに10年後、2025年度に到達する予定です。また敦賀~大阪間についてはメドが立っていません。

 長崎新幹線は、在来線と新幹線の両方の線路を走れる「フリーゲージトレイン」を使用。新たに完成する新幹線区間と既存の在来線区間を合わせて「長崎新幹線」という形で、2022年度の開業を予定しています。しかし、その全区間が新幹線規格の線路になる見込みは立っていません。

 このように新幹線が開業まで長い時間を要している大きな理由として、財源の問題が挙げられます。そのため政府・与党内では現在、2016年度までの上場を目指しているJR九州株の売却益を使う(JR九州株は100%国が所有)、JRが将来支払う新幹線の線路使用料を担保に金融機関から資金を借りる、といった方法でさらなる財源を確保。北陸新幹線の敦賀延伸を3年、北海道新幹線の札幌延伸を5年前倒しし、長崎新幹線についても開業時期を早めることを目指しています。

 しかし東海道新幹線は1959(昭和34)年4月20日に着工され、計画通り1964(昭和39)年10月1日に東京~新大阪間の515.4kmが開業しました。なぜ、わずか5年で完成できたのでしょうか。

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