LEDの時代を歓迎しない鉄道ファン
撮り鉄に厳しいLED
また列車の行き先表示のLED化について、次のような不満を述べる人もいます。
「LEDの表示器は人の目に分からない早さで点滅しているので、写真を撮るとき、シャッタースピードによってはちゃんと写らず、間抜けな感じになってしまうんですよね」(30代男性)
「シャッタースピード」とは、簡単に言えば記録する時間の長さです。例えば水が弾ける瞬間の写真で、水滴が玉のようになっているものがあると思います。これはシャッタースピードを速くし、1/8000秒といったごく一瞬を記録しているため、そう写ります。また滝や渓流の写真で、水が絹のようにさーっと流れているものがあると思います。これはシャッタースピードを遅くし、2秒といった長い時間で記録しているため、流れる水が線のように写ります。
動いている列車を撮影する場合、シャッタースピードを速くして記録時間を短くしないと、ブレてしまいます。しかしシャッタースピードを速くするほどLEDが消えて写ることが多いようで、撮り鉄を悩ませているのだとか。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
確かに・・・
撮り鉄にしては「迷惑な話」だよな。