新幹線開業の裏にある並行在来線問題 その厳しさを象徴する「北斗星」
まもなく北陸新幹線が金沢駅まで延伸開業しますが、合わせて「並行在来線」の問題も発生。寝台特急「北斗星」は、そのひとつの象徴かもしれません。またJR西日本の真鍋社長も北陸新幹線のCM発表会で、並行在来線問題に関わるある発言をしました。
「第二の国鉄」を避けるために生じた「問題」
2015年3月14日の金沢開業まで、いよいよ2ヶ月を切った北陸新幹線。1月20日からはJR東日本とJR西日本の新しいテレビCMも放映が開始され、「晴れの日」に向け開業ムードが高まっていくことが予想されます。
しかしその裏では同時に、「問題」と表現される状況も発生します。「並行在来線問題」です。
1990(平成2)年、整備新幹線の取り扱いについての政府・与党申し合わせに、「建設着工する区間の並行在来線は、開業時にJRの経営から分離することを認可前に確認する」という内容が盛り込まれました。JRは新幹線開業後、それと並行して走る既存の在来線を運行しなくても良くなったのです。
長野県の資料によると、この申し合わせが成立した背景には整備新幹線は儲からないこと、並行在来線はもっと儲からないこと、そのためJRへ整備新幹線と並行在来線の運行を負わせると「双子の赤字」によって「第二の国鉄」が生まれてしまうのではないか、という考えがあったといいます。
こうして新幹線開業に伴いJRから分離された在来線は、地元自治体などが出資する第三セクター鉄道が引き受け、列車運行を継続する場合がほとんどです。しかし新幹線開業に伴って収益性の高い特急列車が廃止されるなど、JRから分離された並行在来線は経営環境が悪化。そうした路線を第三セクター鉄道はどのように運営すればよいのかという「並行在来線問題」が、整備新幹線の開業に伴って発生するのです。
北陸新幹線の金沢開業に伴っても、JR信越本線の長野~妙高高原間は「しなの鉄道」に、妙高高原~直江津間とJR北陸本線の直江津~市振間は「えちごトキめき鉄道」に、市振~倶利伽羅間は「あいの風とやま鉄道」に、倶利伽羅~金沢間は「IRいしかわ鉄道」に経営分離され、その経営をどうすべきか、関係各県で検討が続けられています。
そもそも、寝台列車を廃止する理由は、老朽化だよ言っているが
実際は、合間に新幹線をぶち込みたいだけ!
北海道新幹線廃止させろ!
函館本線の分離不要‼︎
整備新幹線建設で赤字が見込まれるなら無理して造らなくてもいいのに。負担の一部を地元に押し付けるのもどうかなあ。
代償が大きすぎないか。
新幹線と並行する普通列車の路線が3セクだと新幹線に並行する3セクの普通運賃に数百円で新幹線に乗れてしまう場合があります。東北新幹線は盛岡以南はJRで以北は3セクです。例として東京から宇都宮へ行く場合乗車券が1940円。新幹線自由席が2470円の合計4410円となります。盛岡から八戸へ行く場合新幹線は乗車券が1660円、新幹線自由席が1840円の合計3500円。並行するいわて銀河と青い森鉄道は乗車券が3040円です。ということは盛岡から八戸は地質新幹線の料金が460円。これでは新幹線開業でできた3セクが赤字の理由がわかります。
生活密着路線である在来線を廃止して新幹線を開通させるというのは地方創生の精神に反するような気がするのだが。そこまでして新幹線を作る必要があるのか?
新幹線開通で出来た平行3セク会社は元のJRとは100%無関係の鉄道会社になってしまうんですね。自治体と元のJR出資のJRの子会社になればいいと思う。りんかい線だってJR東日本が出資だし。