羽田空港アクセスの前哨戦? ライトアップ、キャラクターが四カ国語を駆使 進化する駅の券売機
京急の駅で「ブレード」の装着やライトの点灯、キャラクターを使っての多言語対応など、自動券売機や自動精算機の進化が進んでいます。その背景には何があるのでしょうか。
増加する訪日外国人と羽田空港のアクセス手段
2015年1月20日(火)、観光庁は2014年1年間における訪日外国人旅行者数が推計で1341万3600人となり、前年からの伸び率が29.4%になったと発表しました。2012年は836万人、2013年は1036万人、そして2014年は1341万人と右肩上がりです(データ出典:日本政府観光局(JNTO))。
このように外国人旅行者が増加を続けるなか、駅の機械も進化をしています。東京の空の玄関、羽田空港に駅を持つ京浜急行電鉄では、2010年度に自動券売機の4カ国語対応を完了(日本語、英語、中国語、韓国語)。そして昨年末の2014年12月24日には、自動精算機についてもすべて4カ国語対応になりました。京急は「自動券売機のみならず、自動精算機まで4カ国語対応というのは、関東の大手私鉄では他に聞いたことがありません」といいます。
京急は近年の円安やASEAN諸国におけるビザ緩和措置の効果、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催で訪日外国人の増加が見込まれることから、「わかりやすく安心してご利用いただける駅」にすべく、駅の券売機や精算機の多言語対応も他社に先駆けての実現を目指したといいます。
羽田空港アクセスに関しては現在、京急のほか東京モノレールが存在しているほか、2014年にはJR東日本が新たに「羽田空港アクセス線」の整備を発表。バスなどの交通機関もまじえて今後、激しい競争が予想されています。
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