空母「遼寧」は帝国海軍「鳳翔」? 中国は大海原で何をしたいのか

4月のG7外相会議でも示された、中国の海洋進出に対する懸念。はたして中国は何を目的に、何をしようとしているのでしょうか。軍の装備面でもいま、その布石が着々と打たれています。

帝国海軍初の空母「鳳翔」と「遼寧」

 とはいえ、「遼寧」と「J-15」が直ちに戦力になるかは疑問です。「J-15」は中国の国産エンジンに信頼性の問題を抱えています。また航空戦に必須となる艦上早期警戒管制機も現在のところ、中国は保有していません。「遼寧」自体の運用もまだ始まったばかりで、作戦能力を発揮できる段階にはなく、戦力化にはおそらくは10年程度を要すとみられます。

「遼寧」は30年、40年先を見据えた「実験艦」的な存在なのです。そのため、少なくともいま「遼寧」を脅威とみなす必要はないでしょう。ただ将来については、どうでしょうか。

「遼寧」はかつて大日本帝国海軍が初めて保有した空母「鳳翔」に近いといえます。「鳳翔」はイギリスの空母を参考に建造され、そして最初の艦載機「一〇式艦上戦闘機」はイギリス人が設計しました。

 日本はイギリスの手助けを受けつつ、「鳳翔」とその艦載機によって空母と艦上機運用ノウハウを蓄積。四半世紀後の太平洋戦争開戦時には米国に匹敵する世界最高の空母航空戦力を有すに至りました。

 2015年4月、中国の大連で空母と思われる謎の大型艦が建造されていることが確認されました。中国の海上航空戦力整備への挑戦はまだ始まったばかりです。中国海軍がかつての帝国海軍のようになり得るか、今後の動向に注目する必要があります。

【了】

Writer:

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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コメント

3件のコメント

  1. 埋め立てたいんです。

  2. この記事の著者は、もう少し勉強してより正確な記事を書いてもらいたい。防衛省の正式発表や防衛白書なども熟読してもらいたい。

  3. 旧帝国海軍の最初の空母、鳳翔とロシアの払い下げ空母を同レベルにたとえないで欲しい。

    外国(イギリス)の協力はあったが当時、非常に優れていた、

    艦上機の大型化により、訓練用、標的艦になったが、ミッドウェイ海戦にも同行していた。

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