海老名以上? 中央×外環の中央JCT、超渋滞ポイント化の恐れ

渋滞名所になってしまった、東名高速と圏央道が交差する海老名JCT。なぜ渋滞しやすい構造をしているのか、ひとつの理由が見えてきました。また今後、海老名以上の渋滞地点が東京に発生するという、衝撃的な可能性も浮かび上がってきました。中央道と外環が交差する中央JCT(仮称)です。

海老名JCTの渋滞は相模川のせい?

 今年3月に私(清水草一)が執筆した記事「海老名JCTの猛烈渋滞 どうしてこうなった」には、大きな反響がありました。NEXCO中日本広報部の説明によれば、「海老名JCTは、圏央道部分も含めて河川敷に立地しており、用地買収が難しい部分もありました。JCTは基本的にスピードを落とさせて合流させる、安全性を第一に考えて設計しています。そのため、一部時間帯では渋滞が発生してしまっています」とのことでしたが、結局、何が原因でこういう設計になったのか、用地難なのか安全性確保なのかは、明確ではありませんでした。

 それについて関係者から、「原因は川」との情報を得ました。「川が原因でJCT連絡路が1車線に絞られ、しかも見通しの悪い上り坂とカーブと合流が重なって強い減速波が発生、猛烈な渋滞が発生する構造になった」というのです。

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相模川のすぐそばに建設されている海老名JCT(2015年5月、清水草一撮影)。

 川とは、河川敷のことです。河川敷は貴重かつ広大な公共用地で、シロート目にはかっこうの高速道路用地に思えますが、実際にはそこは国や自治体の河川課の縄張りで、橋を架けるのはともかく、堤防内へ川に並行して高速道路を造るなど、まず許可されません。圏央道および海老名JCTも、すべて相模川堤防より外側にあります。

 河川課は、堤防の内側に永久構造物を造ることは基本的には許さないのです。「100年に一度の大雨の際、それが水の流れを乱して堤防を削ったらどうする」という理論です。治水は国家百年の計。洪水になれば人命にかかわりますから、河川課の発言権は絶大です。

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コメント

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3件のコメント

  1. 多摩地区は結構、住民の利権が強く、工事が進まないと思います。
    現に東名~東関東道は3号~C2~湾岸線で行かれるから狩場線の渋滞がその影響で減りました。
    海老名JCTの混雑を避けたければ国道1号~西湘バイパス~国道134号~新湘南~圏央道と言う道もあります。
    最も、外環道を作らなくても西側の調布保谷線が整備されているので大泉~調布ICまでの道を作った方が環八の混雑緩和に役立つと思います。

  2. Mighty useful. Make no mistake, I apticerape it.

  3. 首都高環状線以上に外からの流入を理解してない
    外に出るにも合流のすぐ後に分岐じゃ渋滞も
    事故も起きるのが当たり前
    土地が無いと言い訳で安全も二の次でしょ