中国が否定する東京都沖ノ鳥島、肯定する南沙諸島 矛盾どころではないその主張

近年、南シナ海の南沙諸島で中国が人工島を造成。接近したアメリカ軍機に対し警告するなど、緊張が高まっています。しかしそもそも、中国が領土と主張する人工島「ファイアリークロスリーフ」は国際法上、認められるものなのでしょうか。また中国が「島」と認めない日本の沖ノ鳥島とは、何が違うのでしょうか。中国の不思議な言い分が見えてきました。

アメリカは認めない

 近年、南シナ海に面する周辺国が領有権を主張し対立する、南沙諸島(スプラトリー諸島)や西沙諸島(パラセル諸島)における衝突が世界中の注目を集めています。

 特に中国は圧倒的な資金と軍事力を背景に岩礁を埋め立て軍用飛行場を建設しており、その力をもって自国の影響力を高めようとするやり方は、周辺国にとって大きな懸念となっています。

Large 20150608 01
アメリカ海軍の哨戒機、P-8A「ポセイドン」(画像出典:U.S. Navy photo by Greg L. Davis/Released)。

 2015年5月20日(水)にはアメリカ海軍のP-8A「ポセイドン」哨戒機が、飛行場が造成されつつある南沙諸島の人工島「ファイアリークロスリーフ」に接近し、監視飛行を実施。その際、中国海軍が「ポセイドン」に対し、「即時退去せよ」と8回の無線警告を行うという事件が発生しました。

「ポセイドン」は公海上を飛行中であったため中国海軍の警告には従わず、中国海軍側もそれ以上の対処を行いませんでしたが、後日アメリカ政府は「次は人工島(ファイアリークロスリーフ)の12海里(22km)以内に艦船や航空機を進入させる」と明言。中国は反発を強めています。

 国家は「領土」となる島から12海里以内の海域には「領海」を設定することができ、また領土と領海の上空を「領空」とすることができます。そしてこの領土、領海、領空の範囲内を、自国の主権が及ぶ範囲として領有しています。つまり「ファイアリークロスリーフの12海里以内に進入する」と明言したアメリカ政府は、中国の領海・領空を認めないという強いメッセージを送ったのです。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号