ETC2.0はスマホに勝てるのか? その将来は
ETC2.0はスマホの進化について行けるのか?
ETC2.0の目的は一体何なのでしょう?
ETC総合情報ポータルサイト「GO! ETC」によると、安全運転支援、渋滞回避支援、災害時支援といった情報提供、ゲートなしの料金所の実現、駐車場など民間への利用拡大といった内容がうたわれていますが、これらのほとんどが、すでにカーナビやスマートフォンで実現しています。
安全運転支援や災害時支援は、スマホのほうがはるかに簡単に、いろいろなことが可能です。渋滞回避についても、たとえばスマホのグーグルマップは、料金無料で繊細な渋滞回避指示をやってくれています。渋滞の専門家である私(清水草一)も、目的地までの所要時間を調べる際、まずグーグルマップにお伺いを立てるようにしており、都内の移動の場合、誤差は2~3分以内です。
グーグルは、渋滞情報をスマホの位置・移動データから解析しており、まだ不正確な部分もありますが、日進月歩のIT業界ですから、今後急速な進歩を遂げるでしょう。
はたしてお役所仕事のETC2.0は、その進歩についていけるでしょうか。一旦決めた仕様のままダラダラと時が過ぎ、あっという間に取り残される公算が大です。
ゲート無しの料金所も、「ないよりマシ」程度。すでに料金所渋滞は解消されているのですから、ゲートも無くしてほしいと切望している人はほとんどいないでしょう。
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