レールを温める装置を追加導入 冬季の輸送対策で JR東海

JR東海が、静岡・山梨両県を結ぶ身延線にレールを温める装置を追加導入します。

レールの分岐器部分を温めることで

 JR東海は2015年11月19日(木)、静岡・山梨両県を結ぶ身延線(富士~甲府)の3駅に、電気融雪器を追加導入すると発表しました。

「電気融雪器」は、レールや床板を電気の熱で温めて雪を溶かす装置です。今回は、身延線の常永駅・国母駅・南甲府駅にある線路の「分岐器」部分に設置。これにより、身延線では波高島~南甲府間の全駅(いずれも分岐器の設置駅)で融雪器の導入が完了します。

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レールを温めて雪を溶かす電気融雪器(写真出典:JR東海)。

「分岐器」は、線路の分岐部分で列車の進行方向を切り替えるものです。そのため線路の一部が動くようになっていますが、その部分に雪が挟まると、列車の進行方向を切り替えられなくなります。電気融雪器は、そうしたトラブルを防止するための装置です。

 2014年2月、山梨県の甲府盆地は大雪に見舞われましたが、その際に身延線は西富士宮駅(静岡県富士宮市)より北の区間が運休。冬期の安定輸送に向け、雪への対策が課題となっていました。

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1件のコメント

  1. JR東海は改良型を投入する場合、在来車の改造ではなく別途新車を投入する傾向があるので、211系を耐寒改造する訳ではなく313系寒冷地仕様で2基パンタ車の3000番代や2350番代を投入して冬季運転の対策を講じていたが、より確実な運転を行う方法を考えての措置であろう。
    よくJR東海は新幹線優遇の在来線軽視と言われたりするが、本当にそんな会社なら在来線の国鉄形式淘汰をここまで迅速に進めたりはしないし、境界駅における会社間の乗り継ぎに冷徹なダイヤを平気で組んだりするが、保安面ではローカルの末端にまで整備を徹底しているのだから、決して在来線軽視の方針ではないということを示した一件であると言える。当たり前のことと言ってしまえばそれまでかもしれないが…