場所は極秘!大阪にある「新幹線の超重要な施設」とは 年1回だけ東京から“引っ越し”実際に見てみた

東海道・山陽・九州新幹線は、東京にある「総合指令所」で運行管理が行われていますが、万が一災害などで使用できなくなった事態に備え、大阪市内にも予備の「第2総合指令所」が設置されています。

まさに新幹線の全情報が集まる「頭脳」だった

 指令所に入ると、まず目に入るのが、正面の巨大な表示板です。ここには、駅名や運行状況などが表示されており、どの列車がどこにいるかが連続的に分かるようになっています。

 巨大な表示板の後ろには多数の長テーブルが置かれ、「輸送列車指令」「輸送旅客指令」「運用指令」「施設指令」「電力指令」「信号通信指令」「情報指令」「車両指令」の各セクションが作られ、スタッフが配置についています。

 運転状況の監視など、言わば新幹線の交通整理を担当するのが「輸送列車指令」です。この業務は、駅のポイントや信号を集中して制御し、列車の進路を構成するCTC(列車集中制御装置)によってサポートされています。運行が乱れた場合は、復旧手配や列車の運休、途中駅折り返しの決定なども担当します。

「輸送旅客指令」は、列車が遅延した際に駅や車掌へ情報伝達を行うほか、急病人が発生した時には救急車の手配を停車駅に指示するなど、現場と協力して利用者をサポートします。「運輸指令」は、運転士や車掌に対し、列車運行や乗り継ぎの変更事項などを伝達します。また、明日にどの編成を営業運転に投入するかも決定しているといいます。

 線路の状況を把握し、保守作業を管理するのが「施設指令」。このセクションは、気象や地震情報を収集し、災害や事故復旧時の指示も重要な役割となっています。「電力指令」は、電力供給の監視や変電所、き電区分所の遠隔操作などを担当。「信号通信指令」は、運転管理システム「COMTRAC」や、CTC(列車集中制御装置)、ATC(自動列車制御装置)など、通信設備や各エレクトロニクス機器の監視・管理を担っています。

 当初は上記のセクションだけでしたが、後に列車遅延時などにSNSで情報を発信する「情報指令」、車両故障時に車両データを活用して応急処置の時間短縮を担う「車両指令」も加わっています。

 実際に新幹線を指令している様子を目にできたのは、わずか30分程度でした。その間は列車の大幅な遅れなど、アクシデントはありませんでしたが、突然電話が鳴り響き、指令員が対応に追われる場面も。全ての情報が集まる「新幹線の頭脳」らしい光景を見ることができました。

 指令員は淡々と新幹線を監視しているだけではなく、常に連携を取り合っている様子が印象的でした。異なる制服を着た3社のJR社員が一体となって業務にあたっている光景も、なかなか珍しいと言えるでしょう。

 JR東海の手川直人 新幹線鉄道事業本部 運輸営業部輸送課 輸送指令長は「今回のような取り組みを通じて、異常時における対応能力の向上を図っていきたいと考えています」と話します。

 常に臨戦態勢にある第2総合指令所。日本の大動脈である新幹線の中枢は、しっかりとバックアップされていました。

【画像】スゲエエ!これが大阪にある「新幹線の超重要な施設」です

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