「りんかい線っぽさ」をJR大崎駅で探してみた 発メロ・発車案内・券売機…直通の境界駅だけに見られるレア光景
JR埼京線と東京臨海高速鉄道りんかい線は相互直通運転をしていますが、その境界駅がJR大崎駅です。ここでは駅の看板や券売機、ホームの発車標、発車メロディなどがほかと少し異なる形となっています。
ホームで「りんかい線らしさ」を探せ!
りんかい線や相鉄線との直通運転ですっかりその重要性が増したJR埼京線ですが、特徴的な路線記号とナンバリングを得る要素になった湘南新宿ラインとりんかい線が駅名標にそろっている点も、大崎駅の見所です。
ちなみに、基本的に湘南新宿ラインと相鉄線直通電車が発着しない5・6番線の駅名標はJR埼京線とりんかい線のみでシンプルな内容です。JR埼京線とりんかい線のナンバリングが通し番号であることも分かりやすいですね。
発車標(発車案内)もJR東日本仕様で、JR埼京線とりんかい線の路線記号が共存しています。所々で見られるりんかい線の路線記号や駅ナンバリングが、りんかい線の駅でもあることをさりげなく主張しているかのようです。
しかし、発車標がJR仕様ならば発車メロディもJR仕様です。りんかい線新木場行きの電車が発車標にその存在を主張しながらも、発車時刻を迎えるとJRの駅で聞き慣れた発車メロディを鳴らしながらりんかい線のトンネルへ向かっていきます。JR東日本のE233系7000番台がりんかい線へ向かうときは、より「りんかい線らしさ」は薄まるかもしれません。
ちなみに、りんかい線内は東京臨海高速鉄道の運転士・車掌が乗務します。りんかい線新木場行きの電車がJRの発車標に表示され、東京臨海高速鉄道の車掌がJRの発車メロディを鳴らし、りんかい線の70-000形が発車していくシーンこそ、大崎駅ならではの面白さといえるでしょう。
Writer: 和田 稔(鉄道ライター)
幼少期、祖父に連れられJR越後線を眺める日々を過ごし鉄道好きに。会社員を経て、現在はフリーの鉄道ライターとして活動中。 鉄道誌『J train』(イカロス出版)などに寄稿、機関車・貨物列車を主軸としつつ、信号設備や配線、運行形態などの意味合いも探究する。多数の本とNゲージで部屋が埋め尽くされている。
コメント