“いるだけ”で世界がザワつく!? 「世界唯一の空母」でフランスはどこへ行くのか でも日本には来れない?

フランスの空母「シャルル・ド・ゴール」は、アメリカ海軍以外で唯一の原子力空母であるうえに、核兵器の運用も可能です。その抜群の存在感を、フランスはどう活用するのでしょうか。

「太平洋国家」であるフランス でも空母が日本に寄港できないワケとは

  ランスは、ヨーロッパに位置する国家であると同時に、インド太平洋地域にも多くの領土を持っていて、こうした海外領土などのおかげで、世界でも有数の広大な排他的経済水域(EEZ。漁獲や資源開発に関して沿岸国が排他的な権利を有する海域)を保持しています。つまり、フランスは日本と同じく「太平洋国家」ともいえます。

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発艦間近のラファールM戦闘機(画像:フランス海軍)

 そのため、インド太平洋地域で発生する問題は他人ごとではなく、南シナ海における中国の活動や北朝鮮情勢は、フランスにとっても大きな関心事です。そこで、フランスは「シャルル・ド・ゴール」の派遣や海上自衛隊との共同訓練を通じて、同地域でのプレゼンスを示し、情勢に関与することを目指そうとしているのです。

 そこで注目されるのが、「シャルル・ド・ゴール」が日本に寄港する可能性についてですが、筆者(稲葉義泰:軍事ライター)はその可能性は無いと考えています。その理由は、日本の「非核三原則」です。

 核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という有名なフレーズで知られ、1968(昭和43)年以来、日本政府が踏襲してきた「非核三原則」は、読んで字のごとく日本国内への核兵器の持ち込みを禁止しています。つまり、もし「シャルル・ド・ゴール」が先述したASMP-Aを搭載した状態で展開するようであれば、日本への寄港は認められないことになるわけです。

 とはいえ、打撃群の一部艦艇が沖縄に寄港することは明らかにされており、また海上自衛隊との共同訓練も予定されていることから、今回の展開で安全保障面における日仏間協力はさらに進展することになるでしょう。

【もしかすると日本で見られるかも!】フランス空母打撃群の姿を写真で(画像)

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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