重量管理トラブル欠航なぜ? 重さにシビアな航空機 もし力士団体きたら

2016年4月、「重量管理システム」の不具合で航空便が遅延、欠航するというトラブルがありました。航空機はバランスまで含め、重量を厳格に管理しているのです。が、乗客の体重測定は行いません。もし力士団体が搭乗した場合、問題はないのでしょうか。

「重さ」と「重心位置」の2大要素

 2016年4月1日(金)、JAL(日本航空)の「重量管理システム」に不具合が発生し、全国の空港で同社の航空便が遅延、欠航しました。

「重量管理システム」とは、その名のとおり、航空機の重さを計算するシステムです。「自重」といわれる機体やエンジン、機内外の装備といった“航空機そのもの”の重さに加え、便によって変動する乗客や預け手荷物、貨物、燃料などの重さをフライトごとに計算するもので、安全運航には欠かせません。

 そもそも航空機は、装備されたエンジンの性能や機体の構造などから、離陸できる最大の重量が決まっています。また、航空機が重ければ重いほど離陸滑走に時間を要するため、たとえば出発空港の滑走路が短い場合はさらに重量を抑えなければなりません。このほか天候や風、気温などの状況によっても重量の制限値が変わり、その範囲内に収まるよう調整する必要があります。その数値を細かく算出するのが、この「重量管理システム」なのです。

 また重量だけでなく、航空機が飛行するときの重心位置も算定しています。釣り合っている天秤のどちらかに重りを加えると一方が傾くように、旅客機も載せる荷物の重量が偏ったり、乗客の座席配置によってはバランスを失ってしまいます。ボーイング777などの大型機にもなると離陸時には300トンを超える機体もあるため、バランスを保つことは安全飛行のために大切な要素のひとつです。

 この「重さ」と「重心位置」は航空会社がフライトの前に必ず確認しなければならないことで、「ウェイト・アンド・バランス」とも呼ばれています。

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