ウクライナ軍が自国製「新型自走りゅう弾砲」の前線での様子を公開 NATO基準で作った155mm砲を搭載
ウクライナで開発された155mm砲搭載の自走りゅう弾砲。
国産の新型自走りゅう弾砲
ウクライナ国防省の公式ニュースサイトである「アーミーインフォ―ム」は2024年12月26日、2C22「ボーダナ」自走りゅう弾砲が実戦部隊で使われている様子を紹介しました。
同自走りゅう弾砲は旧ソ連やロシアなどで運用されている、いわゆる東側標準の152mmりゅう弾砲ではなく、北大西洋条約機構(NATO)の構成国など、西側の標準である155mmりゅう弾砲を搭載したウクライナ国産として初の装輪式自走砲になります。
同自走りゅう弾砲は2023年末頃から部隊配備が開始されたそうで、今回紹介された第48独立砲兵旅団はそのなかでも、いち早く同自走砲を受領した実戦部隊とのことです。
第48独立砲兵旅団の担当はドネツク州の戦線で、最大30km離れた軍事目標を破壊したことがあるそうです。
同旅団で「ボーダナ」自走りゅう弾砲を操作しているドミトロ曹長は、この兵器の優れた点を精度だと話します。ウクライナ軍が元々保有していた旧ソ連製の自走りゅう弾砲だけではなく、ドイツから供与を受けたPzH2000自走りゅう弾砲よりも精度は高いとのことでした。
車両は運転席付近が装甲に施されており、小型のものであれば自爆ドローンの直撃でも耐えられるようです。同旅団では、5機の自爆ドローンに襲われたそうですが、全て爆発は装甲が受け止め、運転席にいた人員は無事だったそうです。
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