自衛隊もついに導入「攻撃用ドローン」に“批難の声”も ウクライナ戦で一躍注目の兵器 一体どんなものなのか?
防衛省が陸上自衛隊の「小型攻撃用UAV」取得費として32億円を計上。ウクライナ戦で脚光を浴びた兵器を自衛隊も導入します。ただ、その内容を巡って政界で物議も醸しているようです。
攻撃型UAVは無慈悲で無差別な兵器なのか?
近年では、攻撃目標への突入も機械任せにする徘徊型兵器が出現していますが、筆者が取材したIAIやエルビット・システムズ、U Visionの担当者はみな、「攻撃目標への突入の指示、つまり人間の命を奪うかもしれない指示を機械任せにするのは自分の宗教観や哲学に合わないし、それだけは人間がすべきことだ」と述べていました。
防衛装備品は国産であれアメリカ製であれイスラエル製であれ、使い方次第で、人の命を奪う道具にもなれば、人の生命財産を護る道具にもなるものです。
使い手が使い方を誤らなければ、日本と日本人の生命と財産を守るために有効な防衛装備品を導入することが最適であり、イスラエル製だからという理由で導入を忌避するのは、色眼鏡でモノを見ているだけだと筆者は思います。
必要とされるのは、使い手がどのような状況下で、そのどう装備品を使用するのか――その明確な運用方針の確立と、それを国民に対して丁寧に説明することなのではないでしょうか。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
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