みんな撮り鉄!? 鼻先を列車が走る「驚愕スポット」行ってみた! SNS普及によるトラブルも
ベトナムには、数十cmの眼前を鉄道車両が通過する「トレイン・ストリート」と呼ばれる場所があります。そこは、いわゆる“映える”写真が撮れると話題になった観光地で、ゆえにオーバーツーリズム問題も含んでいました。
大迫力の撮り鉄体験が可能!
列車はこの通りを1日に7本ほど通過しており、飲食店によって軒先に列車の時刻表が掲示されていました。もっとも、店舗スタッフによると平日と週末で運行本数は異なるそうで、また時刻も遅れることが当たり前だとか。事実、筆者が訪れた時も最大で1時間ほど遅延していました。
列車が実際に通過する際には、店舗のスタッフたちが笛や警告音を鳴らして通りの人々に教えてくれます。
飲食店では、軒先のテーブルを片付け、客や通行人には車両に接触しないよう注意を促し、通りを歩いている人々にも通りから出るか、安全のために店舗の中に入るよう指示があります。路線内の安全管理は警察などの行政機構は関与していないものの、代わりに店舗のスタッフ達が自警団のように行っていました。
通行する列車は数百m先のハノイ駅で停車するために、徐行で警笛を鳴らしながら進入してきます。飲食店の軒先の席を陣取れば、目の前を列車が通過していくという大迫力の光景を楽しむことができるでしょう。
ちなみに、これら飲食店の価格はハノイ市内の一般的な店より若干高めで、ベトナム名物のエッグコーヒーは5万ドン(約300円)、コムチン(ベトナム風チャーハン)などの料理は10万ドン(約600円)程度でした。しかし、列車見学という意味では、これら店舗の軒先に設けられた席はベストスポットで、運行時刻も遅れることが当たり前であることを考えれば、場所代込みで妥当な値段だといえるのかもしれません。店舗によっては2階席も用意されており、列車の通過を俯瞰で楽しむこともできました。
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